活用事例

株式会社テレビ静岡様 新社屋システム

株式会社テレビ静岡様 新社屋 外観

株式会社朋栄は、株式会社テレビ静岡様(静岡県静岡市)の新社屋構築にあたり、報道サブシステム、編集・ファイルベースシステム、テロップシステムなど番組制作設備を受注しました。テレビ静岡様は2017年10月16日より、新マスターでの放送を開始しています。

テレビ静岡様の新社屋は、旧社屋の隣に建設され、免震構造を採用した地上5階建て(4階建て、一部中二階)ビルで、オープンな社風を反映し、ガラス張りのミーティングルームや編集室をはじめ、各フロアは見晴らしの良いオープンスペースで構成されています。また、建物中央に共有ラック室を配置し、報道サブ、制作サブ、編集、CG、デスクなど、どこからでもすぐにアクセスできる動線を確保している点も特長です。

報道・制作の一元化を目指して

技術局 制作技術センター 部長 市毛 義明様

今回の新社屋におけるシステム構築にあたり、テレビ静岡 技術局 制作技術センター部長の市毛義明様は、次のように話しています。

「新社屋では、編集システムとサブシステムを一元化したいと考え、業者選定の結果、いずれも提案可能な朋栄に依頼することとなりました。また、テロップシステムは以前からVWSを利用しており、使いやすいこともあり、更新して継続利用していくことになりました。いままで使用していたスタッフにもわかりやすく、使いやすい設備構築ができたと考えています。
制作サブは予算の関係から移設となりましたが、報道サブの予備機材を利用し、送出設備はファイルベースで運用することが可能となりました。これは新規で導入した報道サブ用の送出サーバーを利用し、素材チャンネルを襷掛け状態で運用することにより実現出来ました。
回線系は、従来はマスターで受けていましたが、回線素材が増えてきているため、制作技術系の共有ラック室に大型のルーティングスイッチャーMFR-8000 を導入しました。 これにより、素材の受け入れや分配などが柔軟に対応できるようになりました。」

OTC 運用でありながら、柔軟性を持たせたシステム設計

技術局 制作技術センター 中瀬古 浩己様

同社技術局制作技術センターの中瀬古浩己様は、報道サブシステムの構築について、次のように話しています。

「以前は、夕方のニュースはマニュアル送出、それ以外のニュースはOTC での運用を行なっていましたが、人員面、運用面を考慮した結果、夕方のニュースもOTCで運用していく前提で進めることになりました。『合理性と拡張性をあわせたサブ』をコンセプトに掲げ、なるべく従来の運用を変えず、運用面での制限が出ないように設計しました。具体的には、OTCベースの運用においても、細かなスイッチングはスイッチャーオペレーターが担当、送出スタッフが音声コントロールを兼ねるなど、少人数でありながら、いままでと同等のサブ運用体制を構築することができました。また、拡張性を持たせたことで、選挙特番など大型の番組においても従来以上のシステムが構築できるようになりました。配置も省スペースで、スタッフのコミュニケーションがとりやすい環境を構築できたと考えています。」

「システム面では、特にエマージェンシー系にこだわりました。ワンタッチリカバリーをコンセプトとし、各システムをボタンひとつで予備系に切り替えることができます。ただし、切り替えのためのボタンが多くなってしまい、トラブルの際にどのボタンを押すべきかを把握するのが難しくなってしまったので、実際に機器を操作する記者全体のスキルを上げて行くことが目標です。」

報道サブシステムは、ビデオスイッチャーとしてHVS-2000、ルーティングスイッチャーとしてMFR-5000 (128x128構成)、ワンタッチコントローラーにOTC-1000、ビデオ送出サーバーにはMBP-500VS、テロップ送出サーバーにVWS-500、モニタリング用のマルチビューワーとしてMV-4210 など、数多くの朋栄製品を導入いただきました。

  • 報道サブシステム

  • 報道スタジオ

コミュニケーション系を重視した音声システム

技術局 制作技術センター 部次長 佐野 亮様

同技術局制作技術センター部次長の佐野亮様は、報道サブの音声系システムについて、以下のように話しています。

「基本は以前のシステムを踏襲して新規システムを設計したのですが、特に加算式のコミュニケーションシステムなど、連絡系を重視して設計しました。ミキサーは、小型で快適に運用できるものとして、CALREC 製を採用しました。OTC ミキサーは花岡無線電機製です。インカムはRIEDEL 製を採用しました。以前から制作サブ、中継車で使用していたこともあり、局内全体で柔軟なコミュニケーションラインを構築できるようになりました。」

  • 共有ラック室にあるルーティングスイッチャー MFR-8000

  • 共有ラック室にあるビデオサーバー MBP-500VS

従来の運用フローを踏襲しながら新規システム構築を実現

技術局 制作技術センター 松下様 利行様

同技術局制作技術センターの松下利行様は、編集、ファイルベースシステム、テロップシステムについて、以下のように話しています。

「テレビ静岡では、報道はXDCAM、制作はP2とメディアが分かれていたため、まず、ハウスフォーマットをどうするか、という課題がありました。
今回のシステム構築を機に、XDCAM HD422で統一することに決まりました。また、報道は以前からファイルベース運用を行なっていましたが、制作設備については、オンエアまでのファイル化をしていませんでした。 今回の設備更新により、報道と制作を一緒にファイルベース化することで簡潔にシステム構築できると考え、取り組みました。報道側は、従来システムの使い勝手からなるべく外れないように配慮しました。なお、編集した素材は送出サーバーMBP-500VS(現用・予備)に送られますが、データ転送する際にバックアップ機であるXDCAM Stationにも同時にデータをコピーし、3重のバックアップ体制を構築しています。」

「編集機は、報道が7式、制作は10式(うちノートPC 2式) が配備されています。編集用のサーバーは、報道と制作で共通のサーバーを利用していますが、セキュリティはしっかりと考慮しています。今回導入したファイルベースシステムのMediaConcierge®では、インジェストと同時にプロキシ映像の自動生成も行なっています。これにより、従来は編集端末でしか確認できなかった素材が自分のデスクや出先の記者クラブ等からも確認できるようになり、記者の方々からも非常に好評です。」

「テロップシステムVWSは以前から利用していますが、今回、最新のシステムに更新しました。報道でのテロップ運用は、長編企画ものは編集時にテロップも入れ込んだ完パケ送出ですが、それ以外は基本的にサブでの手動スーパー運用です。テレビ静岡はテロップ出しが得意なスタッフが多いので、運用面で不安はありません。なお、編集端末にはVWS連携プラグインを導入しているので、編集側からテロップの編集を行うことも可能です。新たな機能として、SNS連携オプションを導入し、Twitter等の書き込みをディレクターがチェックを入れるだけで送出できる仕組みを導入しています。また、テロップの送出サーバーであるVWS-500が、ビデオ送出サーバーの予備機になっている点も安心です。」

テレビ静岡様では、今回のOTC による報道サブシステム構築により、夕方のニュースでは従来の8 名体制から5 名程度まで減らして行く方針とのことです。運用の効率化を図りながらも、運営スタッフのスキルを生かした番組制作を実現されています。

  • インジェストセンター

  • 報道編集室

  • ご回答いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2017年10月)

納入システム 主な機材構成

報道サブシステム

  • ビデオスイッチャー(3ME 32入力16出力):HVS-2000/コントロールパネル:HVS-3355OU(朋栄)
  • ルーティングスイッチャー(128×128):MFR-5000 (朋栄)
  • マルチビューワー:MV-4210×2式 (朋栄)
  • テロップ装置:3D-VWS Tri×3式 (朋栄)
  • 分配器/変換器:USF-1053DDA ほか(朋栄)
  • フレームシンクロナイザー(2系統):FA-9520×2式 (朋栄)
  • フレームシンクロナイザー(5系統):FA-505×2式 (朋栄)
  • OTC対応オーディオミキサー:OTC4FD (花岡無線電機)
  • オーディオミキサー:brio36 (CALREC)
  • メインスピーカー/音卓用スピーカー:8030BPM×4式 (GENELEC)
  • 音声システム関連周辺機器:USF-108ADA ほか (朋栄)
  • TVWS帯ワイヤレスマイクシステム×1式
  • インターカムシステム:Artist64 (RIEDEL)
  • ワイヤレスインカムシステム:IN-ME013 (特注)/727M (谷沢製作所)
  • 送り返し装置:RD-207/RD-208 (CatchMe)
  • OTCシステム:OTC-1000 (朋栄)

ファイルベースシステム

報道システム

  • インジェスト機:MBP-500VS-P4S1-M4(4ch/0.7TB) (朋栄)
  • インジェスト端末:MediaConcierge®インジェストセンター×4式 (朋栄)
  • インジェスト周辺機材:USF-1100VEA ほか (朋栄)
  • マルチビューワー:MV-4210 (朋栄)
  • ルーティングスイッチャー(256×256):MFR-8000 (朋栄)
  • 記者プレビュー端末×2式 (朋栄)
  • 送出サーバー(8ch/2TB):MBP-500VS-P8S2-M8 (朋栄)
  • EMG送出機:XDS-PD1000×2式 (ソニー)
  • 送出制御/送出管理端末:MCS-MBPPL/MCS-MBPOC×2式 (朋栄)

制作システム

  • インジェストエンコーダー機(4ch/0.7TB):MBP-500VS-P4S1-M4 (朋栄)
  • インジェスト端末:MediaConcierge® インジェストセンター×4式 (朋栄)
  • インジェスト周辺機材:USF-1100VEA ほか (朋栄)
  • 送出サーバー(8ch/2TB):MBP-500VS-P8S2-M8 (朋栄)
  • EMG送出機:XDS-PD1000×2式 (ソニー)
  • 送出制御/送出管理端末:MCS-MBPPL/MCS-MBPOC×2式 (朋栄)

共通システム機材

  • システムサーバー:MediaConcierge®システム (朋栄)
  • DBサーバー現用/予備:MediaConceirge®システム×2式 (朋栄)
  • HTMLサーバー 現用/予備:MediaConcierge®システム×2式 (朋栄)
  • OA送出用ニアラインサーバ(総容量24TB/12.8TB RAID6):MediaConcierge®システム (朋栄)
  • ネットワーク機器 ●アラーム監視システム

ノンリニア編集設備

  • 編集素材サーバー (実容量176TB RAID6):K2SANシステム (グラスバレー) 

報道システム

  • オンライン編集機:HDWS-4K2 (グラスバレー)、HDWS-3GX3 (グラスバレー)、REXCEED-X2000 G2×5式 (グラスバレー) 

制作システム

  • オンライン編集機:HDWS-3GX3×2式 (グラスバレー)、REXCEED-X2000 G2×6式 (グラスバレー)
  • オフライン編集機ラップトップ:REXCEED-X15LT G3×2式 (グラスバレー)
  • 効果編集機器:Adobe Premiere CC/EDIUS Pro ほか

VWS システム

デザイン室

  • 入力機(背景動画対応2式):3D-VWS Tri×6式 (朋栄)

報道デスク

  • 報道デスク確認端末:3D-VWS Tri×4式 (朋栄)

報道サブ

  • 入力送出端末:3D-VWS Tri×2式 (朋栄)

NV室

  • 入力送出端末:3D-VWS Tri (朋栄)

制作ノンリニア編集室

  • 入力送出制御端末:3D-VWS Tri×2式 (朋栄)

制作スタジオサブ

  • 入力送出制御端末:3D-VWS Tri×2式 (朋栄)

サーバー

  • 背景動画対応ファイルサーバー兼CGサーバー (NAS):3D-VWS Tri (朋栄)

スタンドアロン機

  • VWS入力制御/送出機:3D-VWS Tri (朋栄)

ラック室

  • PREV送出機(2系統送出タイプ):VWS-500 (朋栄)
  • 送出機(2系統送出タイプ):VWS-500×2式 (朋栄)
  • 送出機(2系統送出タイプ):VWS-500×2式 (朋栄)

取材協力

株式会社テレビ静岡様
静岡県静岡市駿河区栗原18番65号
TEL: 054-261-6111(代)
WEB: www.sut-tv.com

お問い合わせ

株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121 FAX:03-3446-4451
E-mail: sales@for-a.co.jp

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