活用事例

株式会社テレビ北海道様
ファイルベース/テロップ統合設備、アーカイブシステム

IPゲートウェイを使わずにファイルベース/テロップ運用が可能 - ST 2110 IP入出力をメインにしつつ、非常時用としてSDI入出力を活用

テレビ北海道様はファイルベース運用とテロップ運用の双方で扱えるMBP-1100VS-IPを導入し、ファイルベース/テロップ統合システムとして活用

株式会社朋栄は、株式会社テレビ北海道様にファイルベース/テロップ統合設備とアーカイブシステムを納入しました。テレビ北海道様のファイルベース/テロップ統合設備には、IPゲートウェイを使わずにIPネイティブでマスター設備、スタジオサブ設備と連携できるサーバー製品としてMBP-1100VSが選ばれ、さらに番組素材や各種制作素材のアーカイブシステムとしてLTS-90を導入いただきました。

制作設備全体のMoIP化に合わせ、ファイルベース/テロップ制作も連携強化



(上)リモコンを使ってワンタッチで素材出しが可能
(下)MBP-1100VSを共用してテロップ出し運用

テレビ北海道様は、2024年10月1日に開局35周年を迎えました。「今年は、弊社にとって大きい節目の年となりました」と話すのは、DX推進部の池田修(いけだ おさむ)氏です。テレビ北海道様では、2024年1月のマスター設備のMoIP化に始まり、4月のニューススタジオサブ、6月に第1スタジオサブと、順次MoIP化を実施してきました。そして9月に更新されたのがファイルベース/テロップ統合設備で、これで社内制作システムをオールIPへと移行させました。朋栄が担当したファイルベース/テロップ統合設備には、IPゲートウェイを使わずにマスター、スタジオサブと連携できるマルチチャンネルビ デオサーバーMBP-1100VSが採用されています。

池田氏は、今回のオールIP化の取り組みについて次のように話しました。

「マスターとスタジオサブを繋ぐ部分も含め、基幹システムを全てIP化しました。これまでも制作系であるファイルベース/テロップとの連携は行っていましたが、この部分も直接MoIPで接続すれば、よりフレキシブルにリソースシェアできると考えました。現在、マスターとスタジオサブ側にリーフスイッチを配置しており、ファイルベース/テロップ統合設備は、ニューススタジオのリーフスイッチに繋いでいます。」

ファイルベース/テロップ統合設備は、MBP-1100VS-IPを3台構成で配置しており、この3台を、ニューススタジオサブと第1スタジオサブの両方で共有した運用を行っています。

「今回、MBP-1100VS-IPを選定した理由は、IPゲートウェイを使用することなくMoIPネイティブで運用できることに加え、ビデオサーバーの収録/再生だけでなくテロップ送出にも対応していることです。加えて、ベースバンドのSDI入出力も使用できるということも選定理由の1つで、エマージェンシー用に2つのスタジオサブとSDI接続もされています。」

将来のアーカイブ方式に備え、複数のデータ保存方法をLTO-9テープアーカイブで一本化

報道、番組制作、スポーツ制作など、さまざまな制作データを保存するためのアーカイブシステムを初導入。テープ、XDCAM、HDDと煩雑だったアーカイブ保存方法を一本化

35年間貯めてきた素材のアーカイブ部分についても、LTS-90を導入してLTO-9テープへと統一しました。

北海道では、日本ハムファイターズのほか、北海道コンサドーレ札幌やスキージャンプなど、四季を通してスポーツイベントが数多くあります。池田氏は「これらの素材をしっかりとアーカイブしておくということが急務であった」と話しています。

「報道素材については、アーカイブも報道支援システムで管理していますが、スポーツ制作も含め、各種の制作ではテープやXDCAMなど、複数のメディアが混在していました。これらをアーカイブとして整理することも今回の重要なテーマでした。将来のアーカイブ方法についてはクラウドも活用されるのでしょうが、最適なアーカイブ方法を検討していくためにも、複数種類のメディアをLTO-9テープに一本化しておくことは大切な過程と考えました。」

  • ご協力いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2024年9月)

納入システム 主な機材

取材協力

株式会社テレビ北海道様
北海道札幌市中央区大通東6-12-4
TEL: 011-232-1122(代)
WEB: www.tv-hokkaido.co.jp

お問い合わせ

株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121
E-mail: ad@for-a.co.jp

活用事例一覧