活用事例
伊万里ケーブルテレビジョン株式会社様
アーカイブシステム
MediaConcierge®との連携により、アーカイブ作業を効率化 - 大容量LTO-9テープにより、1年分の番組完パケ素材を1本に集約
伊万里ケーブルテレビジョン株式会社様はアーカイブシステムを更新し、LTO-9テープを使用したアーカイブに移行
株式会社朋栄は、伊万里ケーブルテレビジョン株式会社様のアーカイブシステムを更新しました。LTOサーバーLTS-90を導入し、制作年ごとに大容量LTO-9テープへ番組完パケ素材を保存/管理し、Blu-rayディスクで保存してきた過去素材もLTO-9テープへのアーカイブに一元化することで、再利用しやすくしています。
アーカイブシステムを更新し、最新LTO-9テープを利用開始
(上)更新されたアーカイブシステム。従来のLTS-60もマイグレーション用として活用
(下)大容量LTO-9テープには、1年間の番組完パケ素材が収まる。制作年別にテープを分けて保存している
「2009年に朋栄のファイルベーストータルソリューションMediaConciergeを導入してファイルベースワークフローへ移行したことを機に、2016年の更新時にアーカイブシステムとしてLTOサーバーLTS-60の活用を始めました。」
ファイルベース移行とアーカイブシステム導入についてこう振り返るのは、伊万里ケーブルテレビジョン株式会社地域メディア部でシステム主任を務める浜口慶太氏です。LTS-60導入から7年が経過するタイミングでアーカイブシステムを更新し、最大記憶容量18TB(非圧縮時)のLTO-9テープを使用可能なLTOサーバーLTS-90を導入しました。
伊万里ケーブルテレビジョン様では現在、番組完パケ素材のアーカイブを中心に、LTS-90を活用し、MediaConciergeで各種素材を 管理しています。「月間の完パケ素材は、2時間番組が2本、30分番組が5本、15分番組が20本ほどになり、合わせて約50時間の番組を制作しています。1年分の番組完パケ素材をアーカイブするためには、これまで使用してきたLTO-6テープでは5〜6本のテープに分ける必要がありました。LTS-90の導入で、大容量のLTO-9テープを使用できるようになり、1年分を1本のLTO-9テープで管理できるようになりました。」(浜口氏)
また、これまでLTS-60でアーカイブしてきたLTO-6テープ30本についても、LTO-9テープへのマイグレーション作業が完了しています。高速転送が可能なLTS-90により、アーカイブのワークフローも改善したそうです。
「弊社では、過去の映像素材から一部を切り出して、ニュース素材として活用したり、振り返り番組の素材として活用したりすることがよくあります。より高速で読み込みができるようになり、業務時間の短縮・効率化につながり、非常に助かっています。」(浜口氏)
過去の番組完パケ素材もBlu-rayからLTOテープに集約
伊万里ケーブルテレビジョン株式会社
地域メディア部 システム主任 浜口 慶太(はまぐち けいた)様
浜口氏は、LTOサーバーを導入するまでの過去の番組完パケ素材は、Blu-rayディスクに焼いて保存していたと話します。この過去素材は、『ニュース』『コーナーもの』『長尺』などのジャンル別に保存してきており、1ジャンルあたり、約50枚あったそうです。これらのディスクについても、LTO-9テープに移すことで、1本で管理できるようになりました。
「これまでは、どのディスクに入れたかなど、番組素材を探し回るのに時間がかかっていました。複数本にまたがった1年間の番組完パケ素材を1本のテープに集約することにより、すぐに把握することができるようになりました。」(浜口氏)
今後のアーカイブ運用について、浜口氏は次のように話しています。
「番組制作においては、4Kカメラを使用することも増えました。こうした大容量の4K素材データのアーカイブにも有効活用できそうです。」
- ご協力いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2024年8月)
納入システム 主な機材
- ファイルベーストータルソリューション:MediaConcierge
- LTOサーバー:LTS-90
- 素材ファイル管理ソフトウェア:LTS-MAM
取材協力
伊万里ケーブルテレビジョン株式会社様
佐賀県伊万里市立花町1542-8
TEL: 0120-46-1780
WEB: i-catv.jp
お問い合わせ
株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121
E-mail: ad@for-a.co.jp
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