活用事例

株式会社テレビ朝日様 EXけやき坂スタジオ

株式会社テレビ朝日様 EXけやき坂スタジオ サブシステム

株式会社朋栄は、株式会社テレビ朝日様のEXけやき坂スタジオのサブシステム構築にあたり、映像・音声システムの設計、施工を担当いたしました。テレビ朝日様では、Abema TV専用サブとして、2016年12月26日から稼働を開始しています。
Abema TVは、サイバーエージェント様とテレビ朝日様が共同で展開しているインターネット放送局で、2017年8月現在で2000万ダウンロードを超え、数多くの方が視聴されています。チャネル数は25を超え、ニュースをはじめ、スポーツ、ドラマ、音楽、趣味など、若者からシニア層まで楽しんでいただけるコンテンツを提供しています。今回新設したEXけやき坂スタジオサブシステムは、定時ニュースをはじめ、Abema Primeなどの各種番組で利用され、24時間365日休まずに稼働しています。

システム設計・施工期間はわずか6ヶ月

技術局 設備センター 胡子 裕之様

今回のシステム構築にあたり、株式会社テレビ朝日 技術局 設備センターの胡子(えびす)裕之様は以下のように話しています。
「Abema TV放送開始当初は、スタジオとサブが物理的に離れた場所にあり、運用に支障があったため、スタジオの隣に新たなサブを新設することとなりました。インターネットサービスのスピード感を生かし、短納期かつサブ仕様としては報道のフルスペックを要求すべく、業者選定を行いました。最終的に、映像・音声システムは朋栄、送出サーバシステムはNEC、地震・津波送出システムはハレックス、室間布線(サブ-ラック室間)システムはNESICに依頼しました。
サブの設計、施工には、通常1年程度の期間を要するものを、今回は6ヶ月という短期間で実現できました。
今回のシステム構築では、サブ機能と送出(マスター)機能をひとまとめにすることで連携を意識しました。サブが狭いこともあり、機能を限定することにより、モニタ棚、卓をスリム化しています。」

EXけやき坂スタジオの特徴

Abema Newsスタジオセット 背景にはシースルーディスプレイを設置

EXけやき坂スタジオは、総面積245m2、ガラス貼りのオープンスタジオ仕様で、隣接しているけやき坂からもスタジオの様子を確認できます。ニュースセットのバックには透過型スクリーンを採用し、季節や時間の変遷を画面を通じて感じ取れる演出にもこだわっています。スタジオ隣に新設されたサブは、64平米と非常にコンパクトなスペースにシステムを構築しています。
サブ機材には、ビデオスイッチャーにHVS-2000(2 M/E、12キーヤ、4 DVE)、ルーティングスイッチャーにMFR-5000、モニタリング系にはマルチビューワー MV-4210、フレームシンクロナイザーにFA-1010など、朋栄製品を数多く採用いただいています。

ガラス張りのオープンスタジオを外から眺める

「メインモニターには、民生品の4Kモニターである東芝製REGZAを4枚採用しています。採用にあたっては、放送用モニターとの遅延比較、調整のしやすさなどを検証し、スペース削減効果もあるREGZAを採用しました。
室間敷線にはRIEDEL製Micronを日本初採用、オーディオミキサーはCALREC製brio36を日本初採用しています。素材の送出サーバシステムはテレビ朝日にて使用しているNEC製ビデオサーバを6系統増設しています。テレビ朝日の特徴であるANTS(文字情報スーパー)は4レイヤー仕様で、外部DSKにはビデオトロン製CK-70Wを使用しています。回線についてはテレビ朝日の回線を利用していますが、速報中継を多く取り込みたいため、AbemaTV専用で10回線取り込める仕様に改修しました。地震、津波速報システムはAbema専用システムで構築し、津波地図スーパーも配備しています。サブスイッチャーとしてTriCaster 410を採用、キー局最小スタジオとしてアナブース内をクロマキー化し、バーチャルスタジオとして活用することで広い空間演出を実現しています。また、インターネット放送ということで速報性を重視し、Skype中継やSmart Telecaster、LIVE U等の簡易中継の取り込みも可能です。」(同 胡子様)

中継車のイメージで設計

技術局 設備センター 堀田 朗様

サブシステムとしてのこだわりについて、技術局 設備センターの堀田朗様は以下のように話しています。
「短納期かつコンパクトが必須のシステムだったため、サブというよりも中継車を作るイメージで設計しました。朋栄製品はコンパクトかつ多機能であることもコンセプトに合致していたと思います。操作卓ですが、通常は木製で製作しますが、今回は朋栄からの提案でフレームを採用しました。コンパクトかつ柔軟性の高い卓が制作でき、今後のサブにも参考になる作りだと感じます。また、ラック室とは距離が離れているので、PC等を用いて設定等をサブ内で極力済ませるように設計しています。
今回は短納期ということで、こだわるところと標準仕様で進めるところを切り分けて検討しました。表示系については特殊仕様を入れ込みました。具体的には、ルーティングスイッチャーで入力を選択すると、マルチビューワーの表示枠が点滅する仕組みを導入しました。これにより、どの素材を選択したのかがわかりやすくなり、視認性が向上しました。この機能は、今後の標準仕様になれば、ほかのユーザーも便利になることを想定し、こだわってお願いした部分です。システム全般を通じて、担当いただいた朋栄に対しては、要望を実現しようという意欲を強く感じました。もう一度また仕事をしたいという気持ちです。」

省スペースにフル機能を実装

技術局付 株式会社テイクシステムズ出向 阿部 健彦様

音声システムについて、技術局付 株式会社テイクシステムズ出向の阿部健彦様は以下のように話しています。
「汎用スタジオではなく、報道に特化したことから、ある程度のフェーダー数を装備し、コンパクトにコントロールできる機器ということでCALREC社のbrio36を選定しました。日本初導入となりましたが、費用面、入出力数から今回のサブに合うと判断しました。通常のサブでは、入力側、出力側にパッチ盤があることが一般的ですが、今回は光伝送装置であるREIDEL社のmicron内でDEMUXし、MADIインターフェースで取り込んでいます。MADIケーブル2本で128チャネルを伝送しており、幅90cmの卓でも大規模コンソール並の系統数を実現できました。しかし、光伝送にしたことにより音声の位相管理が必要になってしまい、朋栄には位相調整に尽力いただきました。このほか、ワンタッチで予備系のYAMAHA DM1000に切り替え可能なパネルを作成しました。
サブ内での音声担当エリアは非常に狭く、音響環境的には良くありませんが、良い音で聞けるモニタ環境を構築いただきました。上記のような工夫もあり、サブ内でシステムを完結させることができ、非常にコンパクトに設計することができ、とても満足しています。」

  • ラック室には多数の朋栄製品

  • キー局最小スタジオとなる、アナブースでのバーチャルスタジオ

  • ご回答いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2016年2月)

納入システム 主な機材構成

  • スイッチャー(2ME, 12DSK, 4DVE):HVS-2000 (朋栄)
  • サブスイッチャー:TriCaster 410 (NewTek)
  • 映像マトリックス (128x128):MFR-5000 (朋栄)
  • メインモニター:55Z700X (TOSHIBA)
  • マルチビューワー:MV-4210 (朋栄) 2台
  • 外部DSK:CK-70W (ビデオトロン)
  • フレームシンクロナイザー:FA-1010 (朋栄)
  • カメラ:AW-HE130 (Panasonic)
  • 三脚類:Libec
  • ジープモニター:ハイタイプ PN-Y325、ロータイプ PN-Y325
  • サブ内設置VTR (再生・収録用):HDW-M1800 (SONY)、HDW-M2000 (SONY)
  • 報道サーバー:情報4 報道2 (NEC, 増設)
  • 撮って出しサーバー:VDR-8000EX (ONTEC)
  • 音声調整卓:36フェーダー BRIO36 (CALREC)、16フェーダー DM1000VCM (YAMAHA)
  • 音声マトリックス:HPX-3336 (HANAOKA)
  • モニタースピーカー:8351A (GENELEC)

取材協力

株式会社テレビ朝日様
東京都港区六本木6-9-1
TEL: 03-6406-1111 (代)
WEB: www.tv-asahi.co.jp

お問い合わせ

株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121 FAX:03-3446-4451
E-mail: sales@for-a.co.jp

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