活用事例
西予CATV株式会社様
バーチャルスタジオ/リアルタイムCGシステム
高品質な映像出力と導入コストのバランスがとれたシステム - NDI®カメラを制御可能なVRCAM-Liteを活用しシンプルなバーチャル運用
西予CATV株式会社 制作放送課
課長 山本 和正(やまもと かずまさ)氏 (右)
主任 山本 裕平(やまもと ゆうへい)氏
株式会社朋栄は、西予CATV株式会社様に小型ビデオスイッチャー HVS-190Sとバーチャルスタジオ/リアルタイムCGソフトウェア VRCAM-Liteを納入いたしました。西予CATV様では、2024年7月から地域情報ワイドショー番組『キラもく』(毎週木曜日夕方18:30~19:00)にてバーチャルスタジオを活用し、番組制作を開始しています。
NDIを活用することを前提にHVS-190SとVRCAM-Liteを導入
西予CATV株式会社様は初めてのバーチャルスタジオ運用を、毎週木曜日夕方の地域情報ワイドショー番組「キラもく」にて開始
西予CATV株式会社様は、番組制作設備を更新し、小型ビデオスイッチャー HVS-190Sとバーチャルスタジオ/リアルタイムCGソフトウェアVRCAM-Liteを導入。2024年7月の番組リニューアルにあわせ、地域情報ワイドショー番組『キラもく』での活用を開始しました。
「2008年にHD制作に対応した設備に入れ替えて以降、長年使ってきた機材を更新することにしました。番組表現の幅を広げ、視聴者にも視覚的に訴えられるものとして、どうしてもバーチャルスタジオを導入したかったのです。」と機材更新の経緯を話すのは、制作放送課 課長の山本和正氏です。
「2017年に現社屋が完成しましたが、スタジオのスイッチャー機材は継続利用してきました。新しい機材の選定に当たっては、朋栄のHVSスイッチャーが使いやすいと聞いておりました。バーチャル設備は以前から導入したいと思っていましたが、制作番組が限られる弊社においては、導入コストが大きなハードルでした。今回、NDIを使用しながら導入コストを抑えたバーチャルスタジオソフトウェアが出ると聞き、デモ版で使用感や映像品質、視覚的効果の高さを確認したうえで導入を決めました。」
西予CATV様では、スタジオカメラにパナソニック製NDI対応PTZカメラAW-UE150Kを導入済みで、このカメラがNDI HX2に対応していたことも、NDIベースでワークフローを組むきっかけとなったようです。
「VRCAM-LiteはNDIカメラに対応しているので、導入済みのカメラを活用できることに加え、HVS-190SがNDI入出力カードHVS-NIFを搭載することによりNDI対応するため、シンプルな運用ができるようになりました。」(山本氏)
バーチャル導入を機に番組リニューアル
VRVAM-Liteは、NDI入出力カードを搭載できるビデオスイッチャー HVS-190Sと連携させて使用
西予CATV様では、VRCAM-Liteの導入を機に自主放送チャンネル「きらりch」のニュース番組をリニューアル。月曜日から水曜日の10分間のニュース『きらりNews』で各日4つの話題をAIアナウンサーが伝える方法に変更。逆に、木曜日に更新される30分間の地域情報ワイドショー番組『キラもく』はアナウンサー2名の進行で、最新の地域情報を提供しています。
HVS-190SとVRCAM-Liteは、このワイドショー『キラもく』において活用されています。現在はグリーンバックをカメラ固定で使用しており、HVS-190Sに入力した上半身のカメラ映像から背景を抜き、この素材をVRCAM-Liteを使用してCG合成。HVS-190Sで、カメラ映像とCG合成映像を切り替えながら番組を作っています。
コンパクトさを活かして幅広い活用目指す
NDIカメラ映像をVRCAM-LiteでCG合成し、NDI出力
コンパクトなHVS-190S/VRCAM-Liteの組み合わせで、番組制作の幅を拡げられそうだと話すのは、制作放送課 主任の山本裕平氏です。
「弊社では、今回が初めてのIP機材活用となりました。今後は、トピックをビルボード表示させながらバーチャル空間をより広く使うなど、コンパクトさを活かしてバーチャルの利用範囲を拡げたいです。スタジオ更新も予定されているので、バーチャルを使う番組を増やしていければと思っています。」
NDI® はVizrt の登録商標です。
- ご協力いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2024年9月)
納入システム 主な機材
- 小型ビデオスイッチャー:HVS-190S(NDI入出力カード HVS-NIF付き)
- バーチャルスタジオ/リアルタイムCGソフトウェア:VRCAM-Lite
取材協力
西予CATV 株式会社
愛媛県西予市宇和町卯之町2-449
TEL: 0894-62-7811
WEB: www.seiyo-catv.co.jp
お問い合わせ
株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121
E-mail: ad@for-a.co.jp
活用事例一覧
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西予CATV株式会社様
バーチャルスタジオ/リアルタイムCGシステム
NDI®カメラを制御可能なVRCAM-Liteを活用した、シンプルなバーチャル運用が可能になりました。
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伊万里ケーブルテレビジョン株式会社様
アーカイブシステム
MediaConcierge®との連携によりアーカイブ作業を効率化し、大容量LTO-9テープにより1年分の番組完パケ素材を1本に集約できました。
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株式会社テレビ北海道様
ファイルベース/テロップ統合設備、アーカイブシステム
IPゲートウェイを使わずにファイルベース/テロップ運用が可能になりました。
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朝日放送テレビ株式会社様/株式会社アイネックス様
バーチャルスタジオシステム/バーチャルコンテンツ制作サービス
StarTrackerでカメラトラッキングの精度を向上させ、Unreal Engine活用によりコンテンツ品質を改善しました。
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亜細亜大学硬式野球部様
映像配信
京セラ製5G対応デバイスK5G-C-100Aを既存のカメラに組み合わせ、野球部の試合を高精細な映像で配信しています。
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日本BS放送株式会社様
IPテロップ/ファイルベースシステム
機器収納スペースの削減、エラー検知(同期、映像音声)の精度が大幅に上がったことを実感しました。
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株式会社TBSテレビ様
「TBSニュース」CSマスターシステム
緊急生中継の多い編成を考慮した、現場担当者が使いやすいシステムに更新しました。
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株式会社GSTV様
テロップ/ビデオサーバーシステム
テキスト情報から自動生成し、放送時の省略化、ミス軽減を実現しました。
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株式会社ミクシィ様
車載中継システム
Dejero LivePlus映像をIVS-710HSでブレ補正し、場内大型ビジョン映像や「TIPSTAR」のライブ映像素材として活用しています。
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株式会社GSTV様
テロップ/素材管理システム
テロップシステムと素材管理システムを組み合わせ、効率的なテロップ運用を実現しました。
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プロ麻雀リーグ「Mリーグ」様
Mリーグスタジオ
バーチャル/RCGシステムとカメラトラッキングシステムを組み合わせ、ライブ配信でAR表現を活用できるようにしました。
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株式会社テレビ静岡様
新社屋システム
新社屋構築にあたり、報道サブシステム、編集・ファイルベースシステム、テロップシステムなど番組制作設備を担当しました。
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株式会社テレビ朝日様
EXけやき坂スタジオ
EXけやき坂スタジオサブシステム構築にあたり、映像・音声システムの設計、施工を担当しました。