活用事例

株式会社テレビユー山形様
ファイルベースシステム

長期視点のシステム刷新が実現する統合管理とコスト削減

株式会社テレビユー山形
放送技術局 技術部 副部長 兼 システム推進部 副部長
長岡 秀典氏

既存システムの更新時期を迎え、機器の入れ替えだけではなく、将来のテロップシステムとの連携も見据えた長期的な視点で朋栄のファイルベースシステムを採用。より効率的な運用を目指し、今後は統合システムとしての稼働が予定されています。

「機材の入れ替え」に終わらないシステム統合化の提案

報道制作部内インジェスト端末サブ内のファイルベースシステム用モニター

株式会社テレビユー山形様は、既存送出システムのサポート終了に伴い、システム更新を検討されていました。同社 放送技術局 技術部 副部長兼システム推進部 副部長の長岡 秀典氏は、当時をこう振り返ります。

「システム更新には多額の予算が必要です。そのため、既存メーカーだけでなく、複数メーカーからの提案を比較検討する方針を採りました。当初は、サブとのインターフェースや使い慣れた運用を重視し、既存メーカーでの更新が第一候補のような雰囲気もありました。」

そのような状況で朋栄のシステムを選んでいただいた最大のポイントは、「機器の更新だけではない、長期的な視点があったこと」と話されています。

長岡氏:「既存メーカーの提案は、これまでのシステムの後継ということもあり、あまり目新しさや将来性は感じませんでした。

一方で、朋栄さんとはこれまで直接取引がなかったのですが、送出/収録が1台で行えるだけでなく、テロップ送出にも対応できる多機能サーバー(MBP-1100VS-G2)を組み込んだ提案をいただきました。製品選定についても一歩進んだ視点が感じられたと同時に、2026年度更新予定のテロップシステムとの連携も視野に入れた『システム全体の統合ソリューション』として提示されたことが、選定の決定打になりました。」

10年保守と柔軟なカスタマイズの安心感

サーバルーム内のファイルベースシステム (MBP-1100VS-G2、MV-1620HSA、MFR-3232RPS)

将来的な視点とシステム統合化を盛り込んだ提案内容に加え、導入製品やサポートについてもご評価いただいています。

長岡氏:「ファイルベースシステムの核となるビデオサーバーは、機材を増やさずに入出力数を増やせるため、コストパフォーマンスが非 常に良いです。さらに、保守対応期間が10年と長い点も大きなメリットですね。リプレイス費用を長期的に抑えられるため、経営的な視点からも魅力的です。

また今回のシステム導入にあたって、現場の運用に合わせたカスタマイズや改修をお願いしました。運用面での細かな要望にも柔軟に対応してもらえたことは、システム移行を進めるうえで大きな安心材料になりました。」

テロップシステム統合による運用コストの改善

今回導入のファイルベースシステムに加え、2026年度導入予定のテロップシステムについてもお話を伺いました。

長岡氏:「テロップシステムの更新で最も期待しているのは、ファイルベースとの統合管理によるシステム全体のランニングコスト抑制です。なかでも、スポーツ中継の効率化という面で大きな効果を見込んでいます。毎年放送している高校駅伝では、自社CG機だけではスポーツコーダーの送出を賄えず、わざわざ機材をレンタルし、計4系統で送出していました。導入予定のテロップシステムであれば、これらの送出を2系統で対応できます。さらに、自社でスポーツコーダーのデザイン変更も可能なため、多額の費用をかけることなく中継できる体制が整うことは、現場にとってもありがたいですし、経営的にも大きな魅力です。」

テレビユー山形様では、今回のシステム更新・統合化を経てより効率的な運用を図る予定です。朋栄も、目の前の課題解決から将来的な取り組みまで幅広くサポートしていきます。

  • ご協力いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2025年10月)

納入システム 主な機材

取材協力

株式会社テレビユー山形様
山形県山形市白山1-11-33
WEB: www.tuy.co.jp

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東京都渋谷区恵比寿3-8-1
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E-mail: ad@for-a.co.jp

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