活用事例

ヒビノ株式会社様
コンサートイベント向けFA-1616

コンサート、ライブイベント、展示会など様々な映像演出を支える低遅延・多機能プロセッサー

ヒビノ株式会社 ヒビノビジュアル Div.
左:XR and Pro-imaging / Pro-imaging unit ビデオエンジニア 小林 立幸氏
右:Live Entertainment / Creative unit 3 松浦 梨乃氏

コンサート、ライブ会場などの映像演出システムにマルチチャンネルプロセッサー FA-1616 を導入。様々なメーカーの機材やビジョンが混在する環境における遅延の少なさと、現場に応じた機能追加/変更に1台で対応できる多機能性などが評価され、様々なイベント会場で活用されています。

現場からの信頼が厚い低遅延プロセッサー

ヒビノ株式会社社屋内のHibino VFX Studio にて。

ヒビノ株式会社様では、コンサートやイベント会場といったエンターテインメント業界でのライブ映像演出システム内にFA-1616を導入いただいています。多種多様な機材や複数のビジョンが混在する環境で、リアルタイムかつハイレベルな映像処理が常に求められるなか、特に重要な課題となっているのが「遅延」だとヒビノビジュアルDiv. の小林立幸氏は話されています。

小林氏:「私たちの現場では、会場ごとに異なる環境でも安定した映像演出を行うため「遅延」や「表示のばらつき」には非常にシビアです。その点、以前から使用している朋栄製プロセッサーは、処理遅延の少なさや細やかな遅延調整機能が様々な現場で安心して使えるとスタッフから信頼されていました。さらに、 多彩なカラコレ機能や複数の映像信号を処理できるインターフェースなども現場で高く評価されていました。今回IP 化への対応といった将来性を踏まえて新機材を検討するうえで、既に現場で信頼されている機能性は確保しつつ、4K/IP 対応という将来性も兼ね備えたFA-1616 は自然と選択肢に入ったという感じです。」

同じくヒビノビジュアルDiv. の松浦さんからは、本機のHDR 変換機能によってLEDビジョンでの鮮明な映像演出を実現できたというコメントをいただいています。

松浦氏:「先日の映像ショーで30m×13mという大型のLED スクリーンを使用した映像演出を行いました。その際に本機のHDR変換機能を活用したところ。HDR ならではのコントラストの効いた明暗表現によって、夜景のような暗い部分と明るい色を鮮明に表示することができました。また、演出用のレーザー照明とLED ビジョンの光が干渉してレーザーがぼやけてしまうことなく、くっきりと表現できていました。HDR を活用することで演出効果が向上し、結果的に現場での表現の幅が広げられたことは大きな発見でした。」

このように、低遅延性能に加え、強力なプロセッサーなどを搭載した多機能なオールインワンシステムである点も高く評価されています。

機材を増やさず柔軟な機能追加が可能

FA-1616 と設定画面GUI。

小林氏:「変換機能、カラコレ、スケーラー、遅延調整など様々なタスクを1台でこなせることは大きなメリットだと思います。通常新たな機能を使おうとすると、専用機材を追加で挟まなければならず、それが全体的な遅延につながってしまいます。しかし本機を利用すれば、普段の機材構成に大きな変更を加えることなく機能追加できるため、余計な遅延を防げるうえ、機材トラブルのリスクも低減されます。現場や会場が変わるごとに必要な機能も変化する場合がありますが、本機1台で柔軟に対応できるのはとても助かります。」

また、各種プロセッサーをはじめ長年にわたり朋栄製品をご利用いただく中で、その安定した動作やトラブルの少なさについても高い信頼を寄せていただいています。

松浦氏:「多機能型のオールインワン機材は故障時のリスクが高いですが、FA-1616は予備機を用意しなくても良いくらい信頼しています。」

小林氏:「ツアーの準備をする時、持ち回り用の機材ラックの中に、1台FA-1616 が入っていると安心感があります。」

今後も、コンサートなどの様々なイベント現場で遅延や表示のばらつきの少ない安定性と新たな映像演出を両立させながら、お客様の心を動かす映像サービスを届けていきたいと話されていました。

  • ご協力いただいた皆様の部署名、お役職は、インタビュー当時のものです。(2025年5月)

納入システム 主な機材

取材協力

ヒビノ株式会社様
東京都港区港南3-5-14
WEB: www.hibino.co.jp

お問い合わせ

株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1
TEL:03-3446-3121
E-mail: ad@for-a.co.jp

活用事例一覧