FA-505

アプリケーション

1.回線センター

多数のビデオ信号を取り扱う回線センターにおいて、FA-505は機能性と省スペースの両方を提供可能な製品として大きく役立つでしょう。高さ1Uサイズでありながら5チャネルものビデオ信号をプロセス可能なことから、大幅なスペース削減に貢献できます。アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバータの搭載も可能なことから、様々な信号に対して適切な処理が可能です。また、5チャネルにまたがったオーディオリマッピング機能をはじめ、オーディオプロセス機能も充実。リダンダント電源による冗長化、SNMPによる状態監視、統合制御が可能な専用リモコンなど、FA-505は常に安定した映像を、効率良く処理するべく開発されました。

2.スタジオサブ

スタジオサブのシステムにおいて、FA-505を組み込むことで大きなメリットを享受することができます。フレームシンクロナイザ機能はもちろん、アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバータ(オプション)、3G-SDI Level-A/B変換、カラーコレクタディレイ調整タイムコード分配、オーディオリマッピング、ゲイン調整極性反転など、現場で役立つ機能が多数実装されています。しかも、これら多数の機能を5系統分搭載しています。コントロールについても、専用ハードウェアリモコンによる安定した操作環境を提供します。

3.中継車

1台で5チャネルのプロセッシングが可能なFA-505は、省スペース化が必須の中継車システムにおいても大きなメリットをお届けします。従来まで複数の機器を組み合わせて構成していたプロセス系のシステムをFA-505が担うことで、ラックスペースの削減と省電力化に大きく貢献します。フレームシンクロナイザ、アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバータ(オプション)、カラーコレクタ、ディレイ調整、クリーンスイッチ、タイムコードジェネレータ/インサータ、各種オーディオプロセス機能など、現場で役立つ豊富な機能をご活用ください。

4.イベント

持出機材で構成されるイベント現場においても、FA-505が1台あれば周辺機材を大きく削減することが可能です。アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバータ(オプション)を活用して各種機器の信号を統一したり、カラーコレクタ機能によるカメラ間の色合わせに活用するなど、ビデオ、オーディオのプロセッサ5台分としての役割を担います。また、クリーンスイッチ機能を搭載しているため、外部リモートユニットを活用した簡易スイッチャとしてお使いいただくことも可能です。アナログオーディオオプションを実装すれば、マイクを直接入力し、その他音声とミックスし、映像にエンベッドして出力することも可能です。そのほか、マルチカメラ編集など多数のレコーダを使用する際にも、タイムコードや音声系統の処理まで1台で実現可能なことから、システム構築をシンプルに行うことができます。

5.編集・MA

ノンリニアでの編集が主流となった現在では、ビデオシステムはシンプルになりつつあります。ただ、シンプルにしすぎたことで、実際の作業の際に「こんな機能があったら便利だったのに」、といった悩みや要望を感じたことがあるかもしれません。FA-505が1台あれば、ビデオ、オーディオに関する様々な機能を包括し、皆様の「こんな機能があったら」という不測の事態に備えることができます。

6.4Kシステム

4K映像制作が始まっています。QFHDの映像を処理するためにプロセッサ4台を準備することは、機材の面でもコスト的の面でも大きな負担となります。各機器をケーブルで接続するだけでも相当な労力です。FA-505では4Kモードを搭載し、4K (QFHD) 映像のプロセッサとして動作させることが可能です。4K対応のフレームシンクロナイザとしての利用のほか、4Kカラーコレクタとしての利用も可能。各種プロセス機能もHD同様に利用が可能です。また、3G-SDI Level A/B変換機能も搭載、Level-A対応機器とLevel-B対応機器が混在しているようなシステムにおいても、システムをシンプルに構築することが可能です。

代表的なシステム例

システム例1

  • FA-505にて各種入力機器の同期合わせ、ディレイ調整、色補正が可能です
  • アップ/ダウン/クロスコンバータオプションにより、SD、720p、1080iさらには1080p信号の相互変換を実現
  • アナログオーディオオプションにはヘッドアンプやファンタム電源を搭載、マイクを直接入力することも可能です
  • AFD信号に対応し、最適な画角、フォーマットに自動変換することも可能です
  • オーディオMUX、DEMUX機能により、マイク音源等の外部音源をカメラ映像に重畳することも容易です
  • 外部リモートユニットFA-AUX30を使用することで、GPIによる各種機能へのアクセスも容易です

システム例2

  • 複数台のカメラを用いたマルチカメラ収録にも活用可能です
  • 各カメラ映像の同期合わせ、ディレイ調整、色補正が可能です
  • アップ/ダウン/クロスコンバータオプションにより、SD、HD等が混在した環境下でも信号の統一が可能です
  • タイムコードジェネレータ/インサータにより、すべてのレコーダのタイムコードを同期できます
  • オーディオMUX、DEMUX機能により、マイク音源等の外部音源をカメラ映像に重畳することも容易です
  • 外部リモートユニットFA-AUX30を使用することで、GPIによる各種機能へのアクセスも容易です

システム例3

  • 4Kカメラのフレームシンクロナイザ、プロセッサとしても活用可能です
  • 最大1台の4Kカメラ映像の同期、ディレイ調整、色補正が可能です
  • チャネルリンク機能により、QFHD映像をひとつの映像として処理することが可能です
  • オーディオMUX、DEMUX機能により、外部音源をカメラ映像に重畳することも容易です
  • 出力拡張オプションの実装により、多くの出力系統を有することができます