既存MoIPシステムのRDSやブロードキャストコントローラーを変えることなく、NMOSリソースの共有を実現する、SOM-200RDSとSOM-20RDS Plusを活用した階層型RDS
SMPTE ST 2110/NMOSで構築されるMoIPシステムでは、NMOS機器(Node)の情報をRDSに登録し、Broadcast Controller(BC)がRDSに登録された情報を基にそれらを制御。Hi-RDS(階層型RDS)はこの仕組みを利用して、現行のサブ システムを変えることなくリソースシェアを実現。ひとつのNMOS機器(Node)を分割して、必要なSender/Receiverのみ をまとめた仮想Nodeを作成。仮想Nodeを必要な時/場所で利用できるようにすることで、機器を効率的に活用することが可能。 また、現行のサブシステムをそのまま活用できるため、マルチベンダー環境でも容易に導入可能。
デモ動画
機器(Node)の仮想化
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NMOS機器はNode → Device → Sender/Receiverの段階構造で管理される。オリジナルNodeを分割し、必要なSender/Receiverのみをまとめた仮想Nodeを作成してLocal RDSに登録することで、ひとつの機器を複数箇所で効率的に活用可能。複数の仮想Nodeをまとめたセットを作成して運用することも可能。
ラインアップ
SOM-200RDS:NMOS RDS ソフトウェア
- NMOS RDS機能を提供するソフトウェア
- 接続状況の表示機能を搭載し、冗長構成に対応
- オプションSOM-20RDS Plusと組み合わせることでHi-RDS(階層型RDS)システムを構築可能
SOM-20RDS Plus:RDS Filtering APIソフトウェア
- 設備間でのNMOS機器共有を実現するための機能を搭載
SOM-20RDS MGR:RDS Filtering API 管理ソフトウェア
- NMOS機器の分割(仮想Node化)と指定時間にLocal RDSに登録する予約管理を行うソフトウェア
- Primary/Local RDSの管理:NMOS機器の管理/運用
- 仮想Node/セットの作成、Label/Descriptionの書き換えが可能
- 予約の利用状況確認のサポート
Hi-RDSの構成
① 共用NMOS機器の情報をIS-04でPrimary RDS(SOM-200RDS)に登録。その情報がオリジナルNodeとなる
② オリジナルNodeの情報を基にRDS Filtering API 管理ソフトウェア(SOM-20RDS MGR)で作成された仮想Nodeを、SOM-20RDS Plus(RDS Filtering API)の機能によりIS-04で機器を割り当てたいサブシステムのLocal RDSに登録する
③ BC はLocal RDS に登録された仮想Nodeの情報を参照する
④ BCはLocal RDSに登録された情報を参照し、サブシステム内の各NMOS機器/割り当てられた共用NMOS機器をIS-05で接続制御する