SMPTE ST 2110/NMOSで構築されるMoIPシステムにおいて、効率的なシステム運用と機器活用を実現させるHi-RDS(階層型RDS)
既存システムをそのまま活用して、従来のシステムでは運用/制御が難しかったマルチベンダーアイランド間のリソースシェアを可能にし、大幅な機器数の削減/運用の効率化に貢献。
デモ動画
3つのポイント
- 作業負荷を削減し、効率的なリソースシェアを実現
それぞれのアイランドへの共有機器の割り当てをシンプル化し、番組制作にあわせたシステム変更の作業負荷を大幅に低減
- 仮想化によるリソースシェアで高効率な機器活用を実現し、機器数/費用の削減が可能
共有機器を仮想化し、Sender/Receiver単位に細分化。必要なSender/Receiverを組み合わせてNodeを作成し、それぞれのNodeは異なるアイランドでの使用が可能。ひとつの機器を複数アイランドで使用することで効率的に機器を活用し、機器数/費用の削減を実現。
- 既存システムを活用可能なため、マルチベンダー環境への導入も可能
マルチベンダー環境であっても、スケジュール管理ソフトウェアを活用することで、システム構成を変更することなく異なるベンダーアイランド間でのリソースシェアが可能。
制御を集約することで運用の手間を削減
通常のRDSシステムでは、ひとつのNodeをひとつのLocal RDSでしか使用することができず、別なアイランドで使用する際には、都度Nodeの登録先を個別に変更する必要がある。デバイスの数が多ければそれだけ登録変更の手間が発生し、柔軟な運用が難しい。Hi-RDSであればアイランド変更時のNode登録先変更が不要なため、番組制作にあわせたシステム変更の作業負荷を大幅に低減。加えてスケジューリングも可能なため、現地に機器がある場合と同様の運用が可能。
Hi-RDSを活用したシステム
1. 複数のサブシステムで使用する共有機器を、まずはIS-04 Primary RDSに登録する
2. RDSフィルタリングAPIにより、Primary RDSに登録された機器を割り当てたいサブシステムのLocal RDSへIS-04で登録する
3. 割り当てるアイランドを変更する際には、Nodeの登録先を手動で変更することなく、SOM-20RDS Plusによる別なアイランドへのアサインが可能
4. RDSフィルタリングAPIは、いつ/どこに割り当てるという判断はブッキングシステム(SOM-20RDS MGR 等)からの情報を参照する
仮想化によるリソースシェアで高効率な機器活用を実現し、機器数の削減が可能
NMOS機器はNode > Device > Receiver/Senderの段階構造で管理される。Hi-RDSではオリジナルNodeを分割し、必要なReceiver/Senderのみをまとめた仮想Nodeを作成してLocal RDSに登録することで、1台の機材をRDSの異なる複数のサブシステムで利用可能となる。機器の機能を細分化して必要な場所へ分配することで、効率的に機器を活用し、機器数の削減を実現可能。複数の仮想Nodeをまとめたセットを作成して運用することも可能。仮想NMOS Node作成時にはLabel/Descriptionの変更が可能で、同一機器を複数台として利用する時や複数のサブシステムに割り当てて使用する時に、仮想Nodeにサブシステムに応じた異なる名称をつけることができる。
仮想NMOS Nodeのワークフロー
RDSフィルタリングAPI でNodeを仮想化、細分化することで同一機器を同時に複数アイランドで使用することが可能になる。
既存システムを活用可能なため、マルチベンダー環境への導入も可能
MoIPシステムは構築時に全体システム構成を考慮した設計としなければ拡張が難しいが、実際はベンダーや導入年度が異なることが多い。Hi-RDSは既存システムを活用するため、システムのベンダーや導入年度を問わず導入することができる。
マルチベンダーシステムへの導入
Hi-RDSと朋栄製品を活用したマルチベンダーシステム例

ラインアップ
SOM-200RDS - NMOS RDSソフトウェア
NMOS RDS機能を提供するソフトウェア。BCと組み合わせることでMoIPシステムを容易に構築可能。SOM-20RDS Plusと組み合わせることで、Hi-RDSシステムを構築可能。
SOM-20RDS Plus - RDSフィルタリングAPIオプション
RDS Filtering API機能を有し、設備間でのNMOS機器共有を実現させるソフトウェア。SOM-20RDS MGRとあわせて利用することで、容易にHi-RDSシステムの構築/運用が可能。
SOM-20RDS MGR - RDSフィルタリングAPI 管理ソフトウェア
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Hi-RDSシステムを構築し、運用する際に必要な機能を実装したソフトウェア。
SOM-20RDS MGRの主な機能
- 仮想Node作成
オリジナルNodeを分割して複数の仮想Nodeを作成することで、1台のNodeを分割して複数のRDSに登録して利用可能。 - Label/Descriptionの追記変更
仮想Nodeの作成に併せて、Sender/ReceiverレベルでLabel/Descriptionの書き換えが可能。 - セット作成
複数の仮想Nodeをまとめたセットを作成可能。 - 予約管理
仮想Nodeやセットを必要なRDSに貸し出し予約する。予約の利用状況確認をサポートし、NMOS機器の利用効率を向上可能。