16RUサイズの筐体にビデオ信号の最大入出力を256 x 256まで拡張したマトリクス構成が可能。複数台の筐体を連動させることにより、大型ルーティングスイッチャーとしても利用可能。RS-422インターフェースのルーティングにも対応し、周辺機器(ビデオスイッチャーやマルチビューワー)とのタリー連動、ソース名称の自動追従など、システムの中核製品として活躍。
主な特長
マルチフォーマットビデオ入出力対応
MFR-5000同様、入出力は12G-SDI*、3G-SDI(Level-A/B)、HD-SDI、SD-SDI、ASIに対応。信号種を意識することなく(自動認識)運用が可能です。
- MFR-16SDIA/16SDIB: 3G/HD/SD-SDIおよびASIに対応した16入力基板
- MFR-16SDIGB: 12G/3G-SDI変換に対応した16入力基板 (12G対応ポート 4系統、Gearbox 4系統)
- MFR-16SDO/16SDOA: 3G/HD/SD-SDIおよびASIに対応した16出力基板
- MFR-16SDOGB: 12G/3G-SDI変換に対応した16出力基板 (12G対応ポート 4系統、Gearbox 4系統)
* MFR-8000のマトリクスは3G-SDIまでの対応のため、12G-SDIを入力する場合はMFR-16SDIGB(12G/3G変換に対応した入力基板)、12G-SDIを出力する場合はMFR-16SDOGB(12G/3G変換に対応した出力基板)が必要です。
Gearbox機能
MFR-16SDIGB、MFR-16SDOGBを追加することにより、ビデオフォーマット (12G-SDI/Quad Link 3G-SDI) やマッピング形式 (2SI/SQD) の相互変換が可能です。これにより、従来の12G-SDI非対応機器も使いながら、12G-SDIを中心としたシステム構築が可能です。
各種オーディオ入出力に対応
MADI、AES/EBU、アナログオーディオに対応したオーディオ入出力基板を用意。1筐体にビデオ/オーディオのルーティングシステムを構築可能なほか、A/D、D/A変換、ビデオ信号に対するエンベッド/デエンベッドなどの処理も可能です。
- MFR-16ADI:AES入力をSDIエンベデッドオーディオ出力に変換するためのAES/EBU 16系統 (32チャネル) 入力基板
- MFR-16AAI:アナログオーディオ入力をSDIエンベデッドオーディオ出力に変換するためのアナログオーディオ 16系統 (32チャネル) 入力基板
- MFR-16AAIEX:アナログオーディオ入力をAES出力に変換するためのアナログオーディオ 16系統 (32チャネル) 入力基板
- MFR-16AESI:AES 16系統 (32チャネル)入力をパススルーするための基板
- MFR-16SDIB: MADIオーディオ16系統 ( 64チャンネル)入力基板
- MFR-16AAOEX:AES入力を 16系統 (32チャネル) のアナログ出力に変換するための基板
- MFR-16ADAO:SDIエンベデッドオーディオ入力を8系統 (16チャネル) のAES/EBU同期オーディオに変換したり、8系統 (16チャネル) のSDIエンベデッドオーディオ 2系統分配出力をしたり、SDIエンベデッドオーディオ入力を4系統 (8チャネル) のアナログオーディオに変換するための基板
- MFR-16AESO:16系統 (32チャネル)入力のAESをパススルー出力するための基板
- MFR-16AESPO: 16系統 (32チャネル)入力のAESを出力するための基板。音声マッピング機能付き
- MFR-16MADIPO: 16系統のMADIオーディオまたはSDIを出力するための基板。音声マッピング機能付き
シリアルコントロール信号入出力に対応
エディタなどの制御系ユニットとビデオサーバなどの被制御系ユニットとの間のコントロール信号のルーティングに対応します。 どのポートも通信方向のアサインは自由です。
- MFR-16DTIO:RS-422 16ポート入出力基板
最大256入力 x 256出力までのマトリクス構成
入出力基板は最大で各16枚までの実装が可能です。
これにより、最大256入力256出力のマトリクス構成が可能です。さらに、8Kでは最大16入力 x 16出力、4Kでは最大64入力 x 64出力に対応します。
優れた冗長性
システムの中核となるルーティングスイッチャーとして、冗長化に対応した様々な技術/機能を実装しています。
- CPU基板のリダンダント化 (オプション)
- 電源のリダンダント化 (オプション)
- ネットワークのリダンダント化 (オプション)
- 本体の直接制御:本体前面にLEDディスプレイを搭載。各種設定やアラーム表示が可能
多彩なクロスポイント制御
通常のクロスポイント切り換え以外にも多彩なクロスポイントの制御 が可能です。
- サルボ機能
- テイク操作
- リンク機能
- レベル操作
- チョップ機能
- モニタアウト出力
- 誤操作防止
マトリクス分割機能
1台のルーティングスイッチャーを仮想的に分割し、任意の論理階層を構築することで、様々な運用形態に活用可能です。
- 完全独立スイッチャー
- V/Key連動スイッチャー
- 3次元立体視対応スイッチャー
- HD/SDサイマル対応スイッチャー
- 4K/8K(クロスポイント対応)スイッチャー
SNMP対応
SNMPによるリモート監視に対応。SNMP監視システムへの組み込みが可能です。
電源、ファン、CPUステータスの他に、SDI信号の入出力有無、クロスポイントエラーなど、各種ステータスを監視できます。
優れたメンテナンス性
メンテナンス性を考慮し、背面に接続されているケーブルを外すことなく、すべての基板、電源ユニットを前面から交換する事が可能です。
リモートコントロールユニット
リモートコントロールユニットは、用途に合わせて複数の種類をラインナップ。接続台数は本体と合わせて最大で128台まで接続が可能です。
マトリクスの分割や操作レベルの設定により、柔軟なコントロール環境を構築可能です。
ラインナップならびに詳細はリモートコントロールパネルMFR-RUシリーズのページをご確認ください。
複数のリモートコントロールユニットの組み合わせに対応
複数のリモートコントロールユニットを組合せることで、大型のコントロールパネルとして機能させることも可能です。
組合せ例
128x128フル制御+システム設定を行う場合:
MFR-40RU x 4 + MFR-39RUA x 1
インターフェース拡張ユニット
インターフェース拡張ユニットは、用途に合わせて3種類をラインナップ。接続台数は、本体、リモートコントロールユニットと合わせて最大で128台まで接続が可能です。
MFR-GPI:GPIユニット
- GPI制御を行うためのオプションユニット。1RUサイズ。入出力の設定がフリーアサイン可能なGPI/O(128系統)およびシリアルポート(D-sub 9ピン オス)を4ポート搭載。
MFR-TALM:タリーマネージャ
- MFR本体と周辺機器(スイッチャー、マルチビューワー等)のタリー、素材名称を集中管理するオプションユニット。1RUハーフサイズ。タリー連動システムにおいて、タリー演算を本製品が担う事により、タリー連動の高速化を実現。
MFR-RULINK:遠隔操作用中継ユニット
- 遠隔地にあるMFRシリーズを遠隔操作するためのオプションユニット。1RUハーフサイズ。本ユニットを制御側に配置することで、ネットワークを通じた遠隔制御を実現。(MFR-3100EX/MFR-5000/8000対応)