発売予定

ルーティングスイッチャー

MFR-5100EX

※ 記載内容は、2025年10月現在のものです。記載された内容は、予告なく変更される場合があります。

3G-SDI、HD-SDI、SD-SDI、ASI、MADI、AESに対応したマルチフォーマットルーティングスイッチャー。8RUサイズの筐体に最大で128入力128出力までのマトリクス構成が可能で、複数台を連動させてマトリクスの拡張や冗長も可能です。周辺機器(ビデオスイッチャーやマルチビューワー)とのタリー連動、ソース名称の自動追従など、システムの中核製品として柔軟にご活用いただける製品です。

マルチフォーマット入出力対応

入出力ともに16チャンネル単位で増設可能。入力に最大8枚、出力に最大8枚搭載可能で、最大128×128のマトリクス構成が可能。オーディオ対応基板を採用すれば、ひとつの筐体でビデオルーティングとオーディオルーティングが可能なため、ビデオ/オーディオをリンクさせた切り替えを容易に実現。

ビデオ入出力基板

入出力は3G-SDI(Level-A/B)、HD-SDI、SD-SDI、ASIに対応。信号を自動認識するため、信号種を意識することなく運用可能。
 

  • MFR-16SDIB: 3G/HD/SD-SDIおよびASIに対応した16入力基板
  • MFR-16SDOA: 3G/HD/SD-SDIおよびASIに対応した16出力基板

オーディオ入出力基板

MADI、AES/EBU、アナログオーディオに対応したオーディオ入出力基板の搭載も可能。A/D、D/A変換、MUX/DEMUX、ビデオ信号に対するエンベッド/デエンベッドなどの処理やオーディオリマッピングが可能。
 

  • MFR-16AAIEX:アナログオーディオ入力をAES出力に変換するためのアナログオーディオ 16系統 (32チャンネル) 入力基板
  • MFR-16AESI:AES 16系統 (32チャンネル)入力をパススルーするための基板
  • MFR-16SDIB:MADIオーディオ16系統 ( 64チャンネル)入力基板
  • MFR-16AAOEX:AES入力を 16系統 (32チャンネル) のアナログ出力に変換するための基板
  • MFR-16AESO:16系統 (32チャンネル)入力のAESをパススルー出力するための基板
  • MFR-16AESPO:16系統 (32チャンネル)入力のAESを出力するための基板で、オーディオマッピング機能付き
  • MFR-16MADIPO:16系統のMADIオーディオまたはSDIを出力するための基板で、オーディオマッピング機能付き

最大128入力×128出力までのマトリクス構成

入出力基板は、1枚で16チャンネル増設可能な基板を最大8枚まで実装可能。これにより、最大128入力128出力のマトリクス構成が可能。

マルチビューワー機能

Webブラウザーで入力素材を分割表示し、監視することが可能。オプションで、デスティネーションを消化することなく出力可能な、4系統のMV機能を内蔵可能。

優れた冗長性

システムの中核となるルーティングスイッチャーとして、冗長化に向けた様々な技術/機能を実装。

冗長化機能/特長

  • CPU基板のリダンダント化 (オプション):セカンダリーCPU基板がプライマリー基板の動作を常に監視。各種異常が発生した場合には速やかにセカンダリー側に切り替わることで、ダウンタイムなしでの継続運用を実現
  • 電源のリダンダント化 (オプション):電源ユニットの2重化により、電源ユニットの異常または送電トラブル等にも柔軟に対応
  • ネットワークのリダンダント化 (オプション):Ethernetの2重化により、リモートコントール環境の安定運用を実現。CPUのリダンダント化により、各種インターフェースの二重化も可能(下表参照)
  • 筐体を連動させることでマトリクスの拡張および冗長が可能

インターフェース詳細

  コネクター 標準構成 リダンダント
CPU実装時
Ethernet RJ-45 2 4
シリアル D-sub 9ピン(オス) 1 1
アラーム出力 D-sub 9ピン(メス) 1 1

多彩なクロスポイント制御

A通常のクロスポイント切り換え以外にも多彩なクロスポイントの制御が可能。

  • サルボ機能:
    (1) ボタン登録型:任意のボタンに複数のクロスポイントをアサイン可能。各リモートユニットで異なる設定が可能
    (2) 本体登録型:本体側でクロスポイントを記憶し、全てのリモートユニットで共有
  • テイク操作:クロスポイント操作 (プリセット) 後、テイクボタンを押すことで設定したクロスポイントを変更
    (1) モード切替型TAKEボタン:テイク操作と通常操作 (即時実行) を切り替えながら使用可能
    (2) 常時有効型TAKEボタン:常にテイク操作を実行
  • リンク機能:複数のクロスポイントをグループ化し、連動可能
  • レベル操作:操作対象のレベル (論理階層) を切り替えながらの操作が可能
  • チョップ機能:1つのソースボタンを押しながら別のソースボタンに対して、押す/離すを繰り返すことで、2つの入力チャンネルを交互に切換え可能
  • モニターアウト出力:任意のデスティネーションのソースをモニタリング専用チャンネルに出力可能
  • 誤操作防止:
    - インヒビット:クロスポイント、ソース、デスティネーション
    - ロック:Lock Other / Lock All / Lock Local

マトリクス分割機能

1台のルーティングスイッチャーを仮想的に分割し、任意の論理階層を構築することで、様々な運用形態に活用可能。

利用例:

  • 完全独立スイッチャー:複数のマトリクス分割を行うことで、1台の筐体で複数のルーティングスイッチャーとして活用可能。ソースの共有を避けながら、複数の運用をしたい場合に有効
  • V/Key連動スイッチャー:マトリクスを2分割し、VideoとKeyを連動して制御可能
  • 3次元立体視対応スイッチャー:マトリクスを2分割し、ステレオカメラの左右チャンネルの同時制御を行う事で、3次元立体視に対応したルーティングスイッチャーを構築可能

SNMP対応

SNMPによるリモート監視に対応し、SNMP監視システムへの組み込みが可能。電源、ファン、CPUステータスの他に、SDI信号の入出力有無、クロスポイントエラーなど、各種ステータスを監視。

リモートコントロールユニット

リモートコントロールユニットは、用途に合わせて複数の種類をラインアップ。本体と合わせて、最大128台まで接続可能。マトリクスの分割や操作レベルの設定により、柔軟なコントロール環境を構築可能。
>> ラインアップならびに詳細はリモートコントロールパネルMFR-RUシリーズのページをご覧ください。

インターフェース 拡張ユニット

インターフェース 拡張ユニットは、用途に合わせて3種類をラインアップ。本体、リモートコントロールユニットと合わせて最大128台まで接続が可能。

MFR-GPI:GPIユニット

GPI制御を行うためのオプションユニット。1RUサイズ。入出力の設定をフリーアサイン可能なGPI/O(128系統)およびシリアルポート(D-sub 9ピン オス)を4ポート搭載。




MFR-GPI:GPIユニット

MFR-TALM:タリーマネージャー

MFR本体と周辺機器(スイッチャー、マルチビューワー等)のタリー、素材名称を集中管理するオプションユニット。1RUハーフサイズ。タリー連動システムにおいて、タリー演算を本製品が担う事により、タリー連動の高速化を実現。




MFR-TALM:タリーマネージャー

MFR-RULINK:遠隔操作用中継ユニット

遠隔地にあるMFRシリーズを遠隔操作するためのオプションユニット。1RUハーフサイズ。本ユニットを制御側に配置することで、ネットワークを通じた遠隔制御を実現。(MFR-3100EX/5100EX/5000/8000対応)




MFR-RULINK:遠隔操作用中継ユニット

複数のリモートコントロールユニットの組み合わせに対応

複数のリモートコントロールユニットを組合せることで、大型のコントロールパネルとして機能させることも可能。

組合せ例

128x128フル制御+システム設定を行う場合:
MFR-40RU × 4 + MFR-39RUA × 1



MFR-5100EX 複数リモートコントロールユニットの組み合わせ例

他製品とのシステム連携

LANまたはシリアルポートを介して、朋栄ビデオスイッチャーやマルチビューワー等を含む他の製品とのシステム連携が可能。
 

  • HVSからMFRのクロスポイント制御が可能
  • HVSとMFRは双方向にタリー情報を変換可能
  • ソース名はMFRで一括管理し、HVS、MVへは自動的に配信
  • MFR、MV 間はTSLプロトコルにて名称、タリー連動を実現

MFR-5100EX 他製品とのシステム連携