天井や床にマーカーを貼るだけで
自在なカメラトラッキングを実現。
バーチャルプロダクションのカメラセンサーに最適。
バーチャルスタジオ運用において、自由度の高いカメラワークを提供。簡単な設定で精度の高いカメラトラッキングが可能。一度設定すれば、再キャリブレーション不要で電源投入後に自動でトラッキング可能な状態まで復旧。Unreal Engineにも対応可能で、インカメラVFXなど演出の幅が広がるXRに親和性の高いカメラトラッキングシステム。前モデルの1/3サイズへの小型軽量化を実現し、さらに内部処理の高速化により精度も向上。
マーカーは天井やトラスなどに設置。
コストパフォーマンスに優れたトラッキング環境を構築可能
- 天井または床面にトラッキング用マーカー(反射ステッカー)を貼り付けるだけで、トラッキング環境を構築可能
- マーカーには光を光源に向かって反射する再帰性反射材のステッカーを使用
- 様々な固定構造物(天井パイプ、トラス、照明グリッドなど)に貼付可能
- 構造物の高さは異なっていても問題なく、適切な間隔をあけてランダムにマーカーを貼るだけで大規模なスタジオ工事は不要のため、コストパフォーマンスに優れたシステム構築が可能。マーカー自体も安価なため、複数のスタジオに設置しての運用も低コストで実現
出演者の動きに対する制約や照明の影響がない
自由度の高いカメラトラッキングを実現
- 光学式のセンサーで三脚が不要なため、ステディカムや手持ちでの運用にも最適
- トラッキングカメラが十分な数のマーカーを認識する限り、スタジオ内のどの位置、角度からでも撮影することが可能
- カメラトラッキングセンサーは、上を向いているので、人やオブジェクトの動き、背景セットの変更、照明や反射、グリーンスクリーンなどのスタジオ条件に影響されずにトラッキングが可能
- マーカーは照明グリッドの上にランダムに配置でき、スタジオの照明に影響を与えず、照明からも影響を受けずに運用が可能
- カメラトラッキングセンサーは下向きでの運用も可能。
マーカーをカーペット等に貼ることで、持ち運びや収納といったフレキシブルな運用も可能
ワークフローイメージ
VP Pro PluginによりUnreal Engineへの対応が可能
VP Pro Plugin
StarTracker MaxのトラッキングデータをUnreal Engine上で直接受信可能とするプラグイン
StarTracker Maxとの連携
- 専用プロトコル(mo-sys F4)を使用
- レンズキャリブレーションの設定ファイルはStarTracker Max側が保持
- トラッキングデータはネットワーク経由(UDP)で専用プロトコル(mo-sys F4)形式で受信
- Unreal Engine上からStarTracker Maxを部分的に制御可能
- Unreal Engine 5.4に対応
無償版/有償版
- 無償版
アーティストがStarTracker Maxのトラッキングデータを受信してパフォーマンスを確認する等の作業対応 - 有償版
放送用途でのカメラ映像の合成出力コントロール、トラッキングデータの保存、LEDを使用したマルチカムXRシステムへの対応等
無償版/有償版の詳細はお問い合わせください。
用途に合わせた合成モード
合成用途 | 合成モード |
---|---|
リアルタイムCG(RCG) | AR Mode |
フルバーチャル | Post-Keyer Mode / Pre-Keyer Mode |
PreViz | VFX Mode |
インカメラ VFX | nDisplay Mode |
それぞれのモードに合わせたプリセットマップがプラグインで用意されます。
一度設定すれば、再起動後もトラッキング状態を自動的に復元
- マーカーを検出するセンサーユニットと、リアルタイム・ポジション・データを算出する小型プロセッサーからなる機器構成
- 初期設定となるマーカーの記憶(マッピング)とカメラへの取り付け調整(キャリブレーション)は、約3時間程度で完了
- キャリブレーション完了後は、電源を落とした状態からでも電源投入後1-2分で前回終了時のトラッキング状態まで自動的に復帰
- 傾き検出では、センサーユニットに搭載されているジャイロセンサーによる補正も利用
- 誤ってセンサーのレンズ部分を塞いでしまい、マーカーを見失ってしまった場合においても、ジャイロのみの動作にシームレスに切り替わることで、合成結果が不体裁な状態になることを防止
(XYZ の位置情報は最後に検出した点で固定しておき、パン・チルト・ロールの回転情報はジャイロによって更新)
既存のカメラに取り付けるだけ。低コストでの導入が可能
- 三脚やクレーン、レール、手持ちなど様々なカメラ運用の形態に対応し、ハイコストパフォーマンスを実現
- Zoom/Focus の情報はバーチャル出力に対応しているレンズがあれば、そのまま使用可能
- バーチャル出力に対応していないレンズの場合は、外付けのレンズエンコーダーを使用することで対応可能
- ENGレンズであれば、ほとんどの機種で直接取り付けることが可能
詳細はお問い合わせください。
活用事例
プロ麻雀リーグ「Mリーグ」様 Mリーグスタジオ
ライブ配信にStarTrackerとBrainstormによるAR表現を活用
Mリーグスタジオは、麻雀のプロスポーツ化を目指して2018年7月に設立された一般社団法人Mリーグ機構様が、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の試合を行うための専用スタジオとして運用されています。StarTrackerはスタジオ常設設備として導入され、ライブ配信時のAR表現に活用されています。
「リアルタイムカメラトラッキングシステムを組み合わせたAR技術を活用しながら、選手情報や試合情報のテロップ出しにデザイン性のあるグラフィックスを使っていくことで、麻雀を新しい競技スポーツとして楽しんでもらえるようにしました。毎日のCG 位置調整作業がいらないというメンテナンスのしやすさから、トラッキングセンサーはStarTracker の利用以外に考えられませんでした」
(株式会社サイバーエージェント スタジオ運営センターの近藤信輝様)
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