4K映像伝送に対応したモバイルトランスミッターは、優れた5Gパフォーマンスにより、どこからでもビデオとデータを確実に送信。プロフェッショナル向けに設計され、ワイヤレスブロードバンド接続のための「GateWayモード」を搭載。
12G-SDIおよびHDMIによる4K映像伝送に対応するDejero EnGo 3sは、5Gを活用し、H.265またはH.264ビデオを生成するコンパクトなモバイルトランスミッターです。厳しいネットワーク条件下でも最短0.5秒の低レイテンシーで高画質を配信でき、車載、バックパック、ドローンとの組み合わせにも対応しています。ニュース報道やスポーツ中継、ライブイベント、遠隔地からの状況認識に最適です。また、GateWayモードにより複数回線をブレンドして高速インターネット接続環境を提供します。
キーテクノロジー
- SBT (Smart Blending Technology)
独自特許技術で、モバイル、Ethernet、Wi-Fiの複数のIP接続をブレンドし、高帯域幅かつ最短0.5sと低遅延の接続を提供 - HET (Hybrid Encoding Technology)
ハードウェアによる高速エンコーディングを基盤とし、ソフトウェアで映像品質を最適化することで、高品質な画像を実現 - RWT (Resilient Wireless Technology)
困難なセルラー環境でも信頼性の高い送受信が可能 - AES256
256ビットの暗号鍵を使用する方式で、鍵の長さが長いため、高い安全性を確保 - MIL規格
MIL規格に準拠した外筐を使用した優れた堅牢性 - Linux OS
安定したLinuxを使用し、ウイルスの心配も少なく、高い安定性を提供
安定した伝送
EnGo 3sは、高度なRFおよびアンテナ設計と最大7つのネットワーク接続(5G/4G/LTE/Wi-Fi接続/イーサネット接続/ポータブル衛星接続)をブレンド可能なDejero独自技術Smart Blending Technologyの組み合わせにより、困難な帯域幅条件でも、放送品質の画質を低遅延で確実に伝送します。携帯電話ネットワーク上で最短0.5秒という短いglass-to-glass遅延を実現。どこからでもライブビデオを伝送でき、移動しながらのライブ中継も可能です。
主な機能
- ライブ:放送品質のライブビデオをIPネットワーク上で伝送
- 録画:ライブ伝送中またはネット環境悪化などの伝送なしの状態でもビデオを録画可能。HD画質で約70時間収録できる190GBのストレージを搭載
- 転送:ネット環境が悪い時に録画し、ネット回復時にその録画を転送。録画転送時は実時間がかからず、効率的に転送可能
- 録画中の転送:録画中のビデオをレシーバーDejero WayPointに転送可能
- ファイル転送:レシーバーDejero WayPointに編集済みビデオやその他ファイルを転送
- ホットスポット:インターネットに接続したEnGoを活用し、ノートPCや携帯電話または他機器をネット接続可能
- 二重SIM対応:Primary SIM 4枚とSecondary SIM 4枚を切替可能なので環境によりキャリアーを選択可能
- 柔軟な設定:通信環境に応じて遅延やビットレートの変更可能
4K映像伝送に対応
高精細な4K映像伝送によりスポーツやライブイベントの配信に最適
- 4K(3840×2160) 60fps
- 10-bit HDR
- 最大8チャンネルオーディオ
- サブサンプリング4:2:0
独自の5Gパフォーマンス
業界内で最も高度なRF及びアンテナデザインを採用し、高信頼性を実現
- モデムごとに4つのアンテナを搭載
- 4x4 MIMO アーキテクチャー
- 最適なアンテナ分離
- セルラー帯域の幅広いサポート
- 厳しいテストと認証プログラム
低遅延
スタジオ、リポーター間のより自然な会話が可能
- 最短0.5秒で受け手が映像を確認可能
- 競合他社が耐障害性を備えていない有線接続で達成する遅延を無線で実現
- 低遅延と耐障害性を備えた独自のスマートブレンディングテクノロジーを搭載
セキュリティ強化
データとビデオストリームの保護
- AES-256での暗号化
- 高信頼性プラットフォームモジュール採用
- ロックダウン機構付きLinux OS採用
卓越した画質
Dejero独自技術Hybrid Encoding Technologyによりハードウェア/ソフトウェアを駆使した最適なエンコーディングを実現。撮影されるビデオシーンの複雑さとネットワークスループットに応じたエンコーディングをリアルタイムで実施します。
直感的なタッチスクリーン
5インチのタッチスクリーンを搭載。簡単な操作ですぐに伝送状況やステータス情報の確認、収録/ライブ伝送等の操作が可能です。また、組み込まれたアルゴリズムにより安定したネットワークを維持できるため、撮影に集中することができます。
幅広い用途で活用可能
モバイル運用を想定した小型設計で、バックパックへの装着や車載、ドローンとの組み合わせなど、様々な用途に最適です。ニュース報道、スポーツ中継、ライブイベントの中継、遠隔地からの状況認識、移動中の状況把握など、幅広い用途で活用できます。
海外での利用も簡単
最新のLTE-Aグローバルモデム、グローバルローミング接続サービス、互換性のあるSIMモジュール、航空機の機内持ち込みに対応した内臓バッテリーにより、海外での使用にも最適です。
標準装備
- バックパック
- IDXタイプバッテリーマウント
- RECコントロールリモート
- ACアダプター
- 雨よけバックパックカバー
- SDIケーブル(L字型)
- HDMケーブル(L字型)
- IFB用3.5mmオーディオ延長ケーブル、XLRオーディオケーブル
- Intercom用3.5mmオーディオ延長ケーブル
スタジオと中継現場のコミュニケーション
IFB/インカム
有線またはBluetoothイヤホンを介してスタジオと現場クルー双方向のインカム音声通話や片方向の音声送り返し(IFB機能)が可能です。
リターンビデオ
HDMI出力に外部ディスプレを接続し、スタジオからの送り返し映像を低遅延で表示できます。
GateWayモード
高速なワイヤレスブロードバンドインターネット接続を実現するための「GateWayモード」を搭載 GateWayモードは、複数の回線をブレンドすることで、高速インターネット接続環境を現場に提供します。インターネットゲートウェイ機能を一つのデバイスに統合することで、多くの取材現場やリモート制作において、必要なインターネットアクセスやクラウドサービスへの接続を実現します。
どこでも復元力のある接続が可能
- 大容量ファイルの素早い伝送
- フィールドからMAM、ニューススタジオにアクセス
- 複数のデバイスに高成域幅のアクセスポイントを設定
- 5Gネットワークで最大500Mbps
GateWayモード:ワークフロー
Starlinkとの連携
SpaceX社が提供する低軌道衛星通信サービスStarlinkを使用することで、より幅広い場面で活用可能に。
特長
- 高速インターネット接続が可能
- 衛星通信のため、どこでも接続可能
- 災害時にインフラが断絶されても簡単に利用できる
- 従来の衛星通信よりも低コストで提供可能
- 従来の静止衛星に比べ5分の1程度の遅延
- プランによっては持ち運んで好きな場所で利用可能
- 光回線などの開通待ちがなくすぐに使える
活用場面
- 中継拠点/中継車の代替手段として
- マイクロ波中継回線の代替手段として
- 光回線敷設が出来ない場所のネットワーク手段として
- Zoom等のアプリケーションによる中継
- AWS Elemental MediaLive 等のクラウド系中継ソリューションのネットワークとして
- eスポーツ開催地の冗長ネットワークとして
- 災害時や緊急時の仮設ネットワーク拠点として
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