4K/12G-SDI/HDR/広色域 全てに対応した
マルチパーパスシグナルプロセッサー。
多様なフォーマットの素材が混在する現場に最適
豊富な入出力と機能を搭載
フレームシンクロナイザー | プロセスアンプ | アップ/ダウン/クロス/ アスペクトコンバーター |
簡易FRC機能 |
カラーコレクター | クリップ機能 | セレクター機能 | ディレイ機能 |
入出力バイパス | ANC MUX/DEMUX | タイムコード | テストシグナル |
SNMP対応 | Ember+対応 | ビデオペイロードID |
フレームシンクロナイザー機能
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同期モードはフレーム/ライン/AVDL/ライン(Min)から選択可能。いずれのモードにおいてもアンシラリデータはH/Vともに通過させることが可能。
*入出力フォーマットが異なる場合には通過可能なパケットに制約があります。
プロセスアンプ
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ビデオレベル、クロマレベル、ブラックレベル、HUEの調整が可能。補正前/補正後を確認するための分割表示機能も搭載。
アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバーター (オプション)
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各プロセス回路にアップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバーター機能を追加可能。12G/3G/HD/SD-SDIの相互変換を実現。
簡易FRC機能
簡易的なフレームレート変換(相互変換)が可能。
- 59.94Hz系フォーマット⇔ 50Hz系フォーマット
- 59.94Hz系フォーマット⇔ 60Hz系フォーマット
- 50Hz系フォーマット⇔ 60Hz系フォーマット
カラーコレクター
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放送業界で実績のあるカラーコレクター機能を2系統搭載。 カラーコレクションモードは2種類から選択でき、単独またはグループでの色調整が可能。
- バランスモード:RGBによる色調整
- ディファレンシャルモード:ホワイトバランスを崩さずに色調整
各パラメータには朋栄のカラーコレクターではおなじみのUNITYボタンを搭載。ボタンを押すだけでデフォルト状態に復帰させることが可能。補正前/補正後を確認するための分割表示機能も搭載。4Kモードを利用して、4Kカラーコレクターとしての利用も可能。
クリップ機能
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朋栄のカラーコレクターで評判のクリップ機能を継承。Y/Cb/CrまたはRGBクリップ機能により、色情報を最適な範囲内に抑え込むことが可能。
- Y/Cb/Crクリップ:
ホワイトクリップとブラッククリップ機能により、ホワイトバランスを保ったまま、必要以上に明るい/暗い色情報を範囲内に調整可能。 - RGBクリップ:
ホワイトクリップとブラッククリップ機能により、必要以上に明るい/暗い色情報を範囲内に調整可能。撮影時に発生した意図しない色情報を補正。 - Knee:
高輝度領域だけを圧縮して諧調を保持。HDR→SDR変換において、白飛びを防ぎながらHDRの諧調をSDRで再現可能。
- Y/Cb/Crクリップ:
セレクター機能
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SDI入出力それぞれにセレクター機能を搭載。入力段でプロセス経路を選択し、さらに出力段で出力する端子を選択することが可能。
ディレイ調整
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最大8フレームまでのフレームバッファを搭載。各チャネル個別にディレイ調整が可能。
入出力バイパス
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電源断や障害発生時にプロセス機能をバイパスし、映像を出力するバイパス機能を搭載。
ANC MUX/DEMUX
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ビデオ信号に重畳されたアンシラリー(ANC)信号は最初に分離され、プロセス回路とは別に処理。ANCデータはチャネルごとにそのまま通過するか、設定されたANCデータを重畳しなおすか、ブランクにするかを選択することが可能。
タイムコードインサーター/ジェネレーター
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タイムコードは、外部からのLTCタイムコード入力のほか、内蔵のタイムコードジェネレーターを選択可能。チャネルごとにPass、外部LTCまたは内蔵TCに準拠するかどうかを選択。また、搭載のLTC端子は外部LTC入力のほか、内蔵TCの外部出力として利用することも可能(選択式)。
LTC入出力端子はオプションFA-96DIN4-CBLが必要です。
テストシグナル出力
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チャネルごとに100%カラーバー、75%カラーバーの出力が可能。
SNMP対応
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標準でSNMPに対応。電源、ファン、信号等に関するアラーム監視をSNMP経由で行うことも可能。
Ember+対応
Ember+プロトコルによるビデオ及びオーディオ関連項目の全てを制御が可能。
ビデオペイロードID対応
入力信号のビデオペイロードID(PID)に連動したイベント呼び出しが可能。フォーマット変換をする際、従来であれば手動での設定変更が必要であったが、PIDの活用により、入力信号に合わせて自動的に設定可能。
対応規格
SMPTE ST 425-3:2019/SMPTE ST 425-5:2019/SMPTE ST 2081-11:2019
2系統16チャネルのエンベデッドオーディオに対応
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標準で2系統16チャネル(HDMIは最大8チャネル)のエンベデッドオーディオに対応。AES/EBUオーディオは、2系統単位で入出力切替が可能。SDI信号へのエンベデッド、SDI信号からのでエンベデッド回路搭載。
オーディオオプションの追加が可能
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AES/EBU入出力拡張カードのほか、アナログオーディオ入出力カード、MADIイ ンターフェースカード、Danteインターフェースカードの搭載が可能。
- FA-96AES-UBL:4系統の不平衡デジタルオーディオ入力または出力が可能。
- FA-96ANA-AUD:4チャネルの平衡アナログオーディオ入力及び出力が可能。
- FA-96MADI:BNC 1入力、1出力のMADIオーディオ増設が可能。
- FA-96DNT:32チャネルのDanteオーディオ入出力に対応。
ゲイン調整
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オーディオチャネルごとにゲイン調整が可能。ボタンを押すだけで基準値に戻すことが可能なUNITYボタンも実装。
サンプルレート変換
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デジタルオーディオ全チャネルにサンプルレートコンバーター回路を搭載。システムに同期した出力が可能。
ディレイ調整
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オーディオチャネルごとにディレイ調整ができ、1ms単位、最大1,000 msまで調整が可能。また、オーディオグループ一括でのディレイ調整も可能。ボタンを押すだけで基準値に戻すことが可能なUNITYボタンも実装。
チャネルリマップ機能
ビデオにエンベッドするオーディオチャネルを、順番を含めて自由に変更可能。2系統のビデオチャネルにまたがってリマップが可能。オプションのオーディオチャネルとの差し替えやメイン音声と副音声との差し替え等に便利。
ダウンミックス
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5.1CH音声からステレオへの変換等に便利な機能。L/R/Center/SL/SRそれぞれへのアサインチャネルの変更やゲイン調整、ダウンミックスモードを選択可能。ステレオペアをモノラルに変換するMono Sumモードも搭載。
マスターミュート
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SDI系統またはオーディオオプションごとに音声をミュートすることが可能。
HDR/SDR が混在する制作環境に最適
HD/4K UHD製作を強力にサポートするカラープロセス回路を搭載。スイッチャーや素材編集の入力段において規格統一が可能になる一方、出力段ではHDRとSDRのサイマル放送などにも活用可能。
- 各種HDR・SDR カーブに対応したEOTF/OETFにより外部デバイスの差異を補正
- HDMI入出力のHDRメタデータに対応
- EOTF/OETFのLogカーブと色域は、PCから登録が可能。S-Log3やCanon Log 3など、カメラのログカーブにも対応
- HLG、PQ、SDRなどの各種Logカーブに対応したダイナミックレンジ変換機能。ITU-R BT.2100準拠のダイナミックレンジ変換にも対応
- HDR拡張ソフトウェア(FA-96AHDR2)の追加により、SR Live for HDRに対応した変換、またはOOTF Adjustment機能の使用が可能
「SR Live for HDR」 はソニー株式会社の提唱する、HDR / SDR の映像を同時かつ効率的に制作することが可能なソリューションです。
対応SDR/HDRログカーブ
対応ログカーブ | ダイナミックレンジ | 規格策定団体 | 特長 |
---|---|---|---|
SDR BT.709 | Standard | ITU-R BT.709 | 従来のSDRカメラのOETFとして規格化された関数 |
SDR BT.1886 | Standard | ITU-R BT.1886 | 従来のSDRディスプレイのEOTFとして規格化された関数 |
HLG BT.2100 | High | ITU-R BT.2100 | HDR規格の一つ。BBC、NHK提案のOETF基準で設計された関数 |
SMPTE ST 2084(PQ) | High | ITU-R BT.2100/ SMPTE ST 2084 |
HDR規格の一つ。Dolby社提案のEOTF基準で設計された関数 |
S-Log3 | High | Sony | Sony社のOETF基準で設計された関数。Sony製カメラ、モニタに採用されている |
Canon Log 2 | High | Canon | Canon社のOETF基準で設計された関数。Canon製カメラ、モニタに採用されている |
Canon Log 3 | High | Canon | Canon社のOETF基準で設計された関数。Canon製カメラ、モニタに採用されている |
Sony Curve FA-96AHDR2オプションが必要 |
Standard-High | Sony | Sony社のOETF基準で設計された関数。Sony製カメラに採用されている |
4K/HDRとHD/SDRのサイマル運用に最適
3D-LUTを使った変換も可能
3D-LUTはメーカー提供のものなど、”.cube”データをFA-9600に読み込むことで各種対応可能。TVLogic社のWonderLookProと連携することで、3D-LUTのリアルタイム制御も可能。
3D-LUTのリアルタイム制御にはWonderLookPro(V4.3.5 以降)および WonderLookPro Corporate License の購入が必要です。
3D-LUTの対応はオプションFA-96AHDR2 またはFA-96AHDRが必要です。
抜群の操作性
- インストール不要のWebGUIにより全ての機能を制御可能
- Ember+による外部制御が可能
- リダンダント電源、GPI入出力、LTC入出力等の追加が可能(オプション)
- リモートコントロールユニット(別売)の接続が可能。フロントパネルから直接調整が可能なカラーコレクション専用モデルFA-10DCCRUもラインアップ
ブロック図
4K/HDサイマルモード
Dual HDモード
3D LUTモード
活用例
中継映像など非同期入力信号のシステム同期合わせ
映像・音声のMUX/DEMUX
回線センターでのフォーマット変換
拡張カード
FA-96EX3G44-R (3G-SDI 入出力拡張基板)/
スロットA
Single Link 3G/HD/SD-SDI の4入力/4分配出力、または 4K用のQuad/Dual Link 3G/1.5G-SDI の入力/出力として使用可能。
全端子リレーバイパス可能。
FA-96EX12G06 (12G-SDI 6 出力拡張基板)/
スロットA
Single Link 12G/6G/3G/HD/SD-SDI の6分配出力、または4K用のDual Link 6G/3G-SDI出力、Quad Link 3G/1.5G-SDI 出力として使用可能。
オプションFA-964Kの搭載が必要です。
FA-96SFPC4 (SFP モジュール用4 ケージ基板)/
スロットA
SFP/SFP+モジュールを最大4個搭載可能なケージカード。12G-SDI対応のSFP+モジュールを組み込むことで、最大4系統の光ケーブルによる長距離伝送に対応。
オプションFA-964Kの搭載が必要です。FA-96ANA-AUDとは同時に実装できません。
FA-96AES-UBL(デジタルオーディオ (アンバランス) 拡張基板)/
スロットB
不平衡AESの入出力を4つ増設する基板。入出力は2端子単位で切り替え可能。
FA-96ANA-AUD (バランス4 入出力アナログオーディオ拡張基板)/
スロットB
平衡4入力、4出力のアナログオーディオ増設基板。
(D-sub 25ピン メス端子)
FA-96SFPC4とは同時に実装出来ません。
FA-96MADI (MADI オーディオ拡張基板)/
スロットB
BNC 1入力、1出力のMADIオーディオ増設基板。
FA-96DNT (Dante オーディオ拡張基板)/
スロットB
マルチチャネルIPネットワーク伝送方式のDanteオーディオ増設基板。
Danteオーディオインターフェースを使用するにはDante ControllerをインストールするPCが必要です。Dante は、Audinate 社の登録商標です。
FA-96AES-UBLC (デジタルオーディオ (アンバランス) 拡張ケーブル)/
スロットB、C
不平衡AESの出力端子を4つ拡張するケーブル。 本体側AES端子は入力専用端子。
FA-96GPI (GPI 入出力拡張基板)/
スロットB、C
GPI制御基板。10入力、10出力が可能。
FA-96DIN4-CBL (LTC 入出力拡張ケーブル)/
スロットD
LTC入出力を追加可能なケーブル。1入力、1出力が可能。
FA-96DB9-CBL (GPI 拡張ケーブル)/
スロットE
GPI制御用ケーブル。 7系統の入出力が可能(系統ごとに入出力切替可能)。
ソフトウェア
FA-964K : 4K/12G-SDI 対応ソフトウェア
4K信号をプロセスするためのソフトウェアオプション。
FA-96UDC : アップ/ダウン変換ソフトウェア
解像度のアップ/ダウンコンバート機能を有効にするソフトウェアオプション。
FA-96AHDR2 : HDR機能拡張ソフトウェア
4K HDR/HD SDRの同時ライブ映像制作を実現するSR Live for HDRに対応した変換をサポート。S-Log3(Live HDR)/HLG_LiveのLogカーブが使用可能。また、3D-LUTにも対応。
「SR Live for HDR」 はソニー株式会社の提唱する、HDR / SDR の映像を同時かつ効率的に制作することが可能なソリューションです。
その他
FA-96PS : リダンダント電源ユニット
電源の2重化が可能。
リモートコントロールユニット
FA-10RU : リモートコントロールユニット
FA-9600のほぼ全機能について遠隔操作が可能。1台の本体に対し最大5台からの同時制御が可能。
FA-10DCCRU : リモートコントロールユニット
FA-9600のカラーコレクター機能について遠隔操作が可能なリモートコントロールユニット。1台の本体に対し最大5台からの同時制御が可能。
オグジュアリーユニット
FA-AUX30 : オグジュアリーユニット
FA-9600、およびリモートコントロールユニットFA-10RU、FA-10DCCRUのGPIを制御可能なユニット。
本体にFA-AUX30を直接接続する場合、オプションスロットB、Cのいずれか(複数選択可)にFA-96GPIの実装が必要です。