標準規格が変わる次世代映像

4K、8Kという次世代映像に向かって制作環境を整えていく時期になりました。
日本の次世代放送にむけた取り組みは、日本放送協会が超高精細映像システムとして1995年に研究を開始したのが最初。その後、SMPTE(米国映画テレビ技術者協会)で2007年に映像フォーマットが規格化され、翌2008年には22.2CH音響フォーマットが規格化されました。2012年には、ITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門)において、テレビ国際規格として勧告化されています。
総務省の4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合において、次世代放送に向けた取り組みが策定されています。2015年7月に第二次中間報告がなされ、2016年にBS右旋(右旋円偏波)による4K・8K試験放送の開始と、2018年にBS左旋(左旋円偏波)による4K・8K実用放送の開始が盛り込まれ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた普及を目指すとされています。
2013年に次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が設立され、4K/8Kの次世代放送サービスに関する技術仕様の検討、検証、評価を行ってきました。2014年からの4K試験放送は、NexTV-Fが主体となって実施。NexTV-Fは2016年4月にデジタル放送推進協会(Dpa)と合併し、新たに放送サービス高度化推進協会(A-PAB)として活動しています。8K試験放送については日本放送協会が主体となり、BS右旋17chを使用して2016年8月1日から開始。2018年からの実用放送に向けて準備を進めています。

米国市場においては、2010年にYouTubeが横4096ピクセルの16:9動画に対応したのが最初。その後2013年12月にUHD、2015年6月に8Kに対応しました。2015年1月にはUHD Allianceも設立され、4K超の解像度を持つ映像コンテンツ制作の推進に向けた取り組みも始まっています。2015年9月からはAmazon Prime Video、Netflixが4Kコンテンツ配信を開始しています。
放送市場は長く様子見の状態が続いていたが、2014年ごろから4Kネットコンテンツ配信環境が充実しはじめたのを受け、ようやく動き出してきました。衛星放送のDISH Networkが2015年夏から4Kチャンネルを開設したのに続き、DirecTVも2016年にのライブ4Kチャンネルを開設した。NBC、ABC、CBS、FOXといった4大ネットワーク放送局も、スポーツイベントの中継などで4Kの活用を進めています。

韓国では、2012年から地上波放送の実験放送の取り組みが開始され、2012年、2013年、2014年の数カ月間の期間限定で実験放送が行われました。2013年からケーブルテレビ放送での4K試験放送が開始され、2014年には衛星放送SkyUHDが開局しています。

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