米国M2 Events Groupがライブ制作用に12G-SDI対応機器を採用

株式会社朋栄（代表取締役社長：清原克明、本社：東京都渋谷区）はこのほど、カンファレンスやライブイベントなど企業向けイベントのプロデュースを行うM2 Events Groupが朋栄の12Gライブ制作システムを採用し、注目度の高い2つのイベント──ラスベガスで開催された自動車業界向けイベントNADA Show 2022のライブセッションと、全米保険会社向けのハイレベル・リーダーシップミーティング──において使用したと発表しました。

M2 Events Groupは、これら2つのイベントにおいてマネジメントからオーディオ、ビデオ、照明まで、総合的なプロデュースと制作を担当。今回、12G-SDI対応機器を採用することにより、大型化が進むLEDスクリーンに向けて制作環境を強化しました。システムの使いやすさ、大画面の拡大画像の作りやすさと信号分配の最適化のしやすさを考慮し、ビデオスイッチャーHVS-1200、ルーティングスイッチャーMFR-1000、マルチパーパスシグナルプロセッサーFA-9600を採用しています。

HVS-1200は、コンパクトな3RU筐体で可搬性に優れ、モバイル制作やイベントに最適なビデオスイッチャーです。12G-SDIで標準10入力が可能で、4K UHDで1M/E、HDモードで2M/Eとして運用できます。MFR-1000は全入出力で12G-SDIを採用し、4K/8Kのルーティングが可能です。FA-9600は、HDRと広色域をサポートしており、4K UHDとHDのサイマル出力など、さまざまな信号変換処理が可能です。

今回のイベント時には、導入した機器を活用してスクリーン管理システムにカメラ信号を入力し、ピクチャー イン ピクチャーで組み合わせて会場内の大画面LEDスクリーンに表示したほか、プロンプターへの出力や、ディレクターやプロデューサー用にバックステージに置かれた複数のマルチビューワーにカメラ信号を送りました。M2 Events Groupでプロジェクトディレクターを務めるナウマン・ララーニ(Nauman Lalani)氏は、大型化が進むスクリーンに対応するM2 Events Groupにとって、朋栄が採用している12G-SDI技術は大きな付加価値だと話しています。
「より大きなサイズのスクリーン向けに制作することは、そこに映すメディアとファイル転送に関連したインフラについても強化する必要があります。さらに大きなキャンバスサイズの制作に向け12G-SDIを採用することで、すべての画面管理デバイスに4K信号を送ることができるようになりました。イベント時には、ピクチャー イン ピクチャーとツーショットの画面のプリセットを作成しておき、ボタンクリックだけで切り替えられることも便利で、運営がかなり簡単になりました。」

M2 Events Groupの一部門であるMusic Matters Productionsでナショナル・アカウントマネージャーを務めるケン・ソレル(Ken Sorrell)氏は、朋栄のビデオスイッチャーについて以下のように話しています。
「朋栄のビデオスイッチャーが優れているのは、使いやすさ、Web GUIの直感性、スイッチャーコントロールパネルのボタンとメニューの直感性にあります。一般的なビデオスイッチャーの基本的な知識を持つディレクターであれば誰でも簡単に使い始められ、イベント時にはかなり迅速に作業できました。」

ララーニ氏は最後に、現場で故障したり、SDIポートが緩んだり、電源不良を起こすことなく安定して動作する朋栄機器の信頼性により、失敗のできない大規模な企業イベントに対しても安心感を持って臨めたと話しました。

M2 Events Groupについて
全米にオフィスを構えるM2 Events Groupは、通信およびイベント制作を専門としているグループ会社です。カンファレンスやその他のライブイベントまで幅広い制作を専門とするクリエイターチームを擁し、ハイエンドのオーディオ/ビデオ、照明機器を取り扱っており、Big Picture、Directions AV、Music Matters Productionsの3部門で構成されています。