字幕放送画面制作システム

NeON Ⅸ

NeON は地上波デジタル用および、
アナログ用の字幕画面制作システムです。

MPEG-1、MPEG-2形式及びXDCAM™Proxy 形式(オプション)のビデオファイルを使用することによりノンリニア環境と同様な字幕制作環境をご提供します。
NeON-IX では、NeON-VIII までに培われた優れた機能に加えて、ユーザーからいただいたご要望を反映し、全ての字幕制作者の方々へ更にスピーディーで、よりスマートな環境をご提供します。

  • NeON-IX はNHKと日本IBMが音声認識の実験プロジェクトとして共同開発を行ったNeON(NHK Excellent Onsei Ninshiki)をベースに、朋栄IBEが新たに開発した字幕制作専用装置です。

主な特長

NeON-IXの新機能

Point.1 校正機能の搭載 ※1

NeON-IX の新機能として校正機能を搭載しました。
制作した字幕を校正し、誤り等(誤字・脱字や送り仮名の間違いなど)を指摘します。指摘内容は字幕リストウィンドウ、字幕レイアウト編集ウィンドウなどで確認できますので、目視では発見できない誤りを軽減できます。
校正する条件、指摘する内容は、校正辞書にユーザーが設定できますので、誤りやすい語句等を独自に設定することが可能です。

  • 1 校正機能のご使用には、(株)ジャストシステム社製「Just Right! Pro6」及び「指摘情報出力オプション for Just Right! CE」が必要です。

Point.2 各ウィンドウを任意の位置に配置できるようにしました

NeON-VIII までは親ウィンドウ内でのみ配置(親子ウィンドウ構成)できましたので、他のアプリケーションを隠すことがありました。NeON-IX では、各ウィンドウを任意の位置に配置できる独立ウィンドウ構成が選択できますので、他のアプリケーションのウィンドウを見ながら作業することが可能です。

Point.3 外字検索が可能となりました

外字を入力する時、登録した外字数が多くなると、外字選択ウインドウの一覧から目視では発見しづらくなります。このため、外字に「読み」、「部首名」による検索を可能としました。
検索のためには、「読み」と「部首名」のいずれかを外字エディタで設定する必要があります。

Point.4 字幕リストウィンドウでマーク、メモが入力できます

字幕リストウィンドウでスペースキーを押すと、選択されている行(ページ)にマークが設定されます。試写中などで気になる点があった時、気になったページにマークを付けるなどといった使い方ができます。
また、各ページにメモが入力できます。

Point.5 文字フォントを利用して外字を作成できます

外字の作成に文字フォントの文字パターンを利用することが可能となりました。
難しい外字を作成する場合など、元となる文字パターンを利用することで容易に作成することができます。

  • ただし、使用する文字フォントは、著作権上問題がないフォントをご使用下さい。

Point.6 リドゥ(やり直しのやり直し)が可能となりました

NeON-VIII までは、操作をやり直すことはできましたが、一旦やり直した操作を戻すことはできませんでした。
NeON-IX では、やり直し操作をキャンセルして、元に戻すことができます。

Point.7 文字バンクの内容がNeON 終了後も保持されるようになりました

文字バンクの内容がNeON 終了後も保持されるようになりました。
使用頻度が高い文字を文字バンクに登録することで、ワンタッチで入力できますが、NeON-VIIIまでは、文字バンクに登録した内容はNeON を終了後、消去されていました。NeON-IX では、NeON 終了後も保持されますので、NeON 起動の度に文字バンクを登録し直す手間を省くことができます。

主な機能

  • アナログ用および地上波デジタル用字幕制作が可能
  • 字幕情報はNAB ファイル形式(アナログ用) / ARIB ファイル形式(STD-B36 地上波デジタル用)で入出力可能
  • 字幕制作を支援する様々な編集機能を搭載 - 文字、外字には文字サイズ、表示色、背景色などの指定が可能
    - 複数ページまとめて編集が可能(表示色 / 背景色 / 縁取り色一括変更、文字一括移動(L字移動や、タイムコードスライド(タイムコードを指定時間ずらず)など))
    - 外字(アナログ用および地上波デジタル用)が使用可能
    ・外字には「読み」、「部首名」が設定可能。入力したい外字を「読み」や「部首名」により検索できます。(「NeON-Ⅸ の新機能 Point3. 」参照) NEW!
    ・他の外字や、フォントの文字パターンを利用した作成が可能(「NeON-Ⅸ の新機能 Point5. 」参照) NEW!
    ・外字はグループ管理できますので、納品先毎に外字を切り替えることができます。
    - 文字列/記号の検索および置換が可能
    - アナログ用⇔地上波デジタル用の相互変換が可能
    ・NAB 形式ファイルを入力し、地上波デジタル用字幕を制作することも可能です。
    - 文字バンクによる単語、文のワンタッチ入力が可能(「NeON-IX の新機能 Point7.」参照) NEW!
    - 操作のやり直し(アンドゥ)、やり直した操作の再実行(リドゥ)が可能(「NeON-Ⅸ の新機能 Point6. 」参照) NEW!
    - ルビが付与された文字を一覧表示できます。(ルビ一覧)
  • 校正機能(※2)を搭載(「NeON-Ⅸ の新機能 Point1. 」参照) NEW!
  • 制作した字幕はMPEG-1 / MPEG-2 ファイル、およびXDCAM™Proxy 形式ファイル(オプション)を使用し、PCディスプレイ上でのプレビューが可能(マルチディスプレイに対応)
    - 話速変換機能により音声の聞き取りやすさを向上(※3)
    - 携帯端末での表示をシミュレーションできます。(携帯字幕プレビュー)
  • テキストファイルの入出力が可能
    - 字幕情報をテキストファイルに出力できますので、字幕情報の二次利用にも柔軟に対応します。
    - テキストファイルの入力も可能ですので、字起こしされたテキストファイルなどを入力し、字幕編集できます。
  • 他番組から字幕情報のコピーが可能
  • 制作した字幕を印刷できます。
  • 各ウィンドウを独立して配置することが可能(「NeON-IX の新機能 Point2.」参照) NEW!
  • フェイルセーフ設計による字幕情報の損失防止
    字幕情報はデータベースで管理されますので、PCの突然のシャットダウンなどにより、やむを得ず編集が中断した場合でも、中断直前からの編集が可能です。
  • 2 校正機能では、(株)ジャストシステム社製「Just Right! Pro6」及び「指摘情報出力オプション for Just Right! CE」が必要です。校正条件のカスタマイズは「Just Right! Pro6」の機能を使用します。
  • 3 話速変換機能は、NHK放送技術研究所にて開発された「話速変換技術」を採用。