ショック無し。IP回線の信頼性を高める。
TSおよびTS over IP信号に対応した1Uスタンドアロン型シームレスIPチェンジオーバー。冗長回線上のIP信号をTSレベルで常に監視。異常発生時、出力を乱さずに速やかに予備系へ切り換える、自動シームレス切り換えを実現。
1台のエンコーダからマルチキャスト等により冗長化されたTS over IP信号をTSレベルで常に監視し、一方で異常が発生した場合、もう一方へシームレスに切り換えて出力する、シームレスIPチェンジオーバーです。伝送経路上のエラーによるリスクに対して、伝送経路を二重化することにより信頼性を更に高めます。
主な特長
同一エンコーダ出力間のシームレス切り換え機能
1台のエンコーダからマルチキャスト等により冗長化されたTS over IP出力をシームレスに切り換えることが可能です。映像/音声を乱さない完全シームレス切り換えに対応します。
自動/手動切り換え
信号に異常が発生した場合、自動でもう一方へ切り換えます。手動切り換え、および各系に対して個別に自動/手動のアサインが可能です。例えば、現用から予備への切り換えが自動、予備から現用への切り換えが手動の設定が可能です。
遅延調整機能
出力を乱さないシームレスな切り換えを行うために、異経路間で発生した遅延差を速やかに吸収し、両入力の位相を自動で合わせます。遅延調整可能範囲は最大10秒です。
TSレベルでのエラー監視
IP信号をTSに変換することにより、既にTSチェンジオーバーで実績のある「TSレベルでのエラー監視」を行います。エラー検出対象は、TR101 290をはじめ、パケットロス、NULLオンリーなどで、これらの信号品質に致命的なダメージを与えるエラーから信号を守ります。
専用GUIによる外部制御機能
Ethernetをインターフェースとし、運用形態に合わせた幅広い遠隔監視制御を可能にします。専用GUIによる本体設定以外にエラー監視の表示、イベントログビューワの搭載、自動CSVファイル生成機能など、履歴が必要な信号管理の面でも活躍します。また、SNMPからも操作や設定、状態監視が可能です。
TS/IP両入力、TS/IP同時出力対応
各入力で、TS入力とIP入力を選択可能。IN1はIP、IN2はTSといった混在使用が可能です。IP対SAT(衛星)の冗長運用に最適です。
- IP:2入力1出力(SMPTE ST 2022-1/2準拠信号)
- ASI:標準2入力、最大4入力(オプション)/標準4系統出力、最大6系統出力(オプション)
系統毎に選択信号と各入力信号の切り換えが可能
その他機能
- エラー監視条件と切換条件を個別に設定可能
- GPIO、SNMP、GUIによる遠隔操作・監視
- エラー内容や切換イベントを本体内部メモリーにログ記録
- 本体設定インポート/エクスポート、ログ取得用SDカードスロット装備
- 本体設定を4種類登録可能なプリセットメモリー機能
- 電源ユニットホットスワップ機能