米国Pitch 5 ProductionsがDejero製品を活用し制作プロセスを改善

株式会社朋栄(代表取締役社長：清原克明、本社：東京都渋谷区)が国内総販売代理店をしているDejero Labs Inc. (カナダオンタリオ州ウォータールー、www.dejero.com)は、Pitch 5 Productions （米国カリフォルニア州、www.pitch5productions.com）が、モバイルトランスミッターDejero EnGoおよびインターネット接続ゲートウェイDejero GateWayを使用して現場の制作プロセスを改善したと発表しました。

Pitch 5 Productionsが制作しているiHeartRadio番組「At Home Sessions」
Dejero GateWayとEnGoを使用して、iHeartMediaのディレクター、出演者、クリエイティブチームをリアルタイムに連携させ、撮影からポストプロへのワークフローを改善

Pitch 5 Productionsは、ソーシャルディスタンス（社会的距離）ガイドラインを順守するため、新型コロナ検査員や体温検査員、現場滅菌担当の対コロナ安全担当者を加えるなど、現場追加対策を実施してきました。今回、制作者向けネットワーク接続環境を構築するFirstMile Technologies (カナダ・オンタリオ州、www.firstmiletech.com)と協力し、コロナ禍における課題──現場クルーの安全を確保し、クライアントを満足させつつも、全体の効率を高めること──に対処しました。撮影現場ではこれまで、モニター周辺に制作者が密集して確認する「ビデオビレッジ」ができていましたが、今回、EnGoとGateWayを活用してリモート編集制作用の「仮想ビデオビレッジ」を構築し、クライアントが別々の場所からカメラ出力を確認することで密集するリスクを回避しました。

Pitch 5 Productionsのブライアン・ギャラガー（Brian Gallagher）社長は、Dejero製品の活用について次のようにコメントしています。
「Dejeroは、私たちのチームだけでなく、米国内各地にあるプロダクションとのつながりを維持するのに役立ちました。この技術を使用して、より効果的な作業をする機会は無数にあります。とてもシンプルな運用になっているので、すべてのクライアントはこのプロセス全体に非常に満足しており、それは私たちも同様です。」

ライブニュースやイベント放送に信頼性の高い接続を提供するDejero製品により、制作現場とポストプロダクションのシームレスな連携が可能になりました。EnGoとGateWayに活用されているSmart Blending Technologyは、Pitch 5 Productionsなどのテレビ番組制作会社、CM制作会社、映画制作会社に対し、リモート制作における接続性、セキュリティー、同期の課題を解決します。複数のネットワークを使用するこの技術は、それぞれの接続における帯域幅変動やパケット損失、接続遅延をリアルタイムで動的に管理できます。制作チームは、ライブビデオとリアルタイムデータを現場から複数の場所に安全かつ素早く転送し、世界中のどこでも共同制作が可能となります。

Pitch 5 Productionsは、iHeartRadioシリーズの音楽番組「At Home Sessions」の制作で、iHeartMediaのディレクター、出演者、ブランドパートナーのHellmansの制作チームをリアルタイムでつなぎました。フレーミング変更やその他の調整をリアルタイムで行ない、リモートビデオビレッジからフッテージを直接収録しました。ファイル転送や物理ドライブの配送による遅延もなく、何を撮影したか確認し直す必要もないため、編集作業の効率化が図れました。

ギャラガー社長は、新しい制作方法について次のように話しました。
「実制作において、接続性と安定性の面でEnGo以外の製品はありませんでした。EnGoは携帯回線を使って接続されており、Wi-Fi接続に依存しないことにも非常に助けられました。EnGoを使って、撮影したコンテンツを確認できたことにも驚きました。First Mile Technologiesにご提案いただいた『リモートビデオビレッジ』のコンセプトと、エディターがオンザフライで編集するためにGateWayで直接送信することは、ポストプロダクションにおいて画期的なことです。」