活用事例

Dejeroの接続性を活かし、FOX Deportesが在宅勤務で遠隔中継

コロナ禍対応のため、移動用ラックシステムでディレクター自宅ガレージに制作サブ構築

2020年12月14日
株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1

株式会社朋栄(代表取締役社長:清原克明、本社:東京都渋谷区)が国内総販売代理店として活動しているDejero Labs Inc.(カナダオンタリオ州ウォータールー、www.dejero.com)は、米国スポーツネットワーク局FOX Sportsの一部門で、スペイン語での番組制作を担当するFOX Deportes (https://www.foxdeportes.com)がDejero製品を活用してコロナ禍における在宅勤務ワークフローを実現したと発表しました。

ルーベン・ロカ氏の自宅ガレージに作られた制作サブシステム

FOX Deportesは、新型コロナウイルスのパンデミック発生と同時に米国ロサンゼルス本社を離れて、在宅勤務ワークフローへと移行しました。同社は、オペレーションディレクターであるルーベン・ロカ(Ruben Rocha)氏のガレージに、1週間足らずで一時的な制作サブシステム(Production Control Room=PCR)を構築し、主要な取材レポーターの自宅には7セットのモバイル中継用の移動用ラックシステムを設置しました。

ロカ氏は、ワークフロー構築について次のように話しました。
「パンデミック発生以前に、対応する準備が整っていたので慌てずに対応できました。ガレージに一時的な制作サブを設置し、各レポーターは遠く離れたスペイン、アルゼンチン、メキシコなどの自宅から繋ぎました。Dejeroがリモート中継用に提供しているのと同じワークフローを、『自宅からのレポート』用に適用しただけです。放送センターを離れることと一時的な制作サブ構築は大変な作業のようですが、すでにワークフローを知っていたので非常に簡単でした。」

レポーターは自宅から中継

ロカ氏のガレージにある制作サブからパブリックインターネットへの映像伝送は、信頼性の高い接続性を持つDejero EnGoをメインに使用しています。制作サブには、4つのポートを備えた3台のWayPointレシーバーが、12チャネルのライブストリームを同時に受信しており、それらを管理およびスイッチングしています。CuePointリターンビデオサーバー4台は、わずか250ミリ秒という非常に短い遅延で8チャネルのビデオとオーディオの返しを提供。そのうちの1チャネルはタレントへのキュー出し用にオンエア映像を流し、もう1チャネルはレポーターの背景グラフィックを配信しています。レポーターのいる各ホームスタジオにはDejero PathWayエンコーダーがあり、制作サブからの指示をIFBで届け、ホームスタジオから制作サブにすべての映像素材を送っています。タレントは、スマートフォンやタブレットにダウンロードしたDejero LivePlusアプリを使用して、放送品質のビデオを作成し配信しています。

FOX Deportesはこれまで、長年Dejero製品を活用して、さまざまな国や地域でリモート中継を行なってきました。世界各地で行われる野球やサッカー、アメリカンフットボールなど主要なスポーツイベントの現場レポートでは、リモートプロダクション用の移動用ラックシステムにDejero EnGoモバイルトランスミッター、FlexPointトランシーバー、PathWayエンコーダーを組んで使用されています。スタジアムにおける各イベントのライブ取材は、メイン、バックアップ、バストアップ、記者会見、サイドラインからのレポート、ドローンなど8系統の個別映像を、PathWayを使用してロサンゼルスに送っていました。また、メキシコシティにホームスタジオを設立した現地キャスターを、Dejero技術によりサポートしたこともあります。FOX Deportesはこれらの経験を活かし、新ワークフローをすばやく構築しました。

ロカ氏は「Dejeroの利用は、待ち時間や追加費用なしで国際的な番組を制作するには、非常に費用効果の高い方法。」と話しています。「私たちと同品質のホームスタジオを持つ人は、誰もいないのかもしれません。誰もが、私たちにどのように実現したのかとたずねてきます。Dejeroは素晴らしいテクニカルサポートを提供しており、どこでもシンプルで費用対効果の高い、高品質な番組を制作可能です。」

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