株式会社朋栄(代表取締役社長：清原克明、本社：東京都渋谷区)は、米国のオーケストラアカデミーであるNew World Symphony（米国フロリダ州マイアミ、以下NWS）に、ビデオスイッチャー HVS-6000、シグナルプロセッサー FA-9600、ユニバーサルシステムフレームUSF-212AS用各種モジュール製品など、12G-SDIを搭載する各種4K対応製品を納入いたしました。

マイアミに拠点を置くNWSは、世界中のオーケストラやアンサンブルで指導的な役割を担う卒業生を輩出している第一級の音楽学校の1つです。NWSは、教育現場、リハーサル現場、演奏現場にはこれまでなかった映像技術を採り入れ、誰もがクラシック音楽を楽しんでもらえるように複数のプロジェクター映像に囲まれるコンサート会場を構築。このコンサート会場には、大規模な照明装置、24台の4Kカメラ、放送局スタイルのコントロールブース、オーディオ録音/音響補正装置を備えています。活動拠点であるNew World Centerのすべての練習スペースにビデオとオーディオが接続されているほか、音楽学校とは数マイルのファイバーで接続されており、遠隔学習プログラムをサポートしています。

NWSは、毎年約70の公演を実施していますが、その多くで複数プロジェクター映像を持つ会場を活用しており、そのうち12公演は、New World Centerのビル正面にある7,000平方フィート(約650平方メートル)の屋外プロジェクションWALLCAST® Concertsに同時生中継を実施しています。

NWSビデオ制作ディレクターであるクライド・スコット氏は、世界的建築家であるフランク・ゲーリー氏が3年前に設計したキャンパスであるNew World Center内のAVインフラを改善するために、12G-SDIで新たにシステムを構築することにしました。
「新しい4K UHDアップグレードプロジェクトを、シングルケーブルを使用する12G-SDIインフラを中心に計画することで、最適なサービスが提供できると早い段階で判断していました。他社のほとんどは、Quad link 3G-SDI接続と4K IP接続での提案をしていましたが、朋栄は私たちの目的に十分な大きさのシングルリンク12G-SDIスイッチャーを提案した唯一のメーカーでした。スイッチャーのデモをしてもらいましたが、その機能と使いやすさには感銘を受けました。」

NWSが導入した3M/Eビデオスイッチャー HVS-6000は、全入出力で12G-SDIに対応しており、最大80入力/32出力または64入力/ 48出力を実現。フレーム同期、フレームバッファ、3D DVEのほか、M/EごとにDVE機能と4つのDSKを備えた4つのキーヤーが提供されます。オプションで、SFPコネクタを持つIPインターフェースHVS-6000IP-8IOも取り付け可能です。NWSは、リモートコントロールルームのメインのスイッチャーコントロールパネルにHVS-3355OUを採用し、複数個所でスイッチャーを同時使用するためにHVS-2120ROUコントロールパネルを追加しています。

■主な納入製品
ビデオスイッチャーHVS-6000、コントロールパネルHVS-3355OU、HVS-2120OU、ルーティングスイッチャーMFR-6000、MFR-3000、マルチビューワーMV-4310、シグナルプロセッサーFA-9600、ユニバーサルシステムフレームUSF-212AS、12G-SDI対応各種USFモジュールなど

■New World Symphonyについて
New World Symphonyは、プロのオーケストラやアンサンブルの指導的役割を担う人材を輩出する米国のオーケストラアカデミーです。アーティスティックディレクターのマイケル・ティルソン・トーマス氏とリン・アリソン氏、テッド・アリソン氏の共同設立以来、32年間で世界中で活躍する1,100人を超える卒業生を輩出しています。New World Symphonyは、3年間の在籍が認められた87人の若い音楽家で構成。伝統的および現代的な演奏をはじめ、ゲストコンダクター、ソリスト、客員教員の個人的な経験に基づいた専門的な能力を深める機会が、フェローシッププログラムにより提供されます。これらのアーティストとのトレーニングは、インターネットによる遠隔学習を通じても機会が設けられます。