B4マウントの高倍率ズームレンズがアダプターなしで使用可能
従来モデルから更に改良を続け、放送局や収録現場で主に使われている2/3型バヨネットマウントレンズを直接装着が可能なモデル。4Kで最高1000コマ/秒の高速度撮影を実現。レンズコンバーターを装着することなく撮影できるようにしたことで、PLマウントモデルに比べ4倍明るい撮影が可能となった。フリッカー補正機能が搭載可能。
スポーツリプレイに欠かせない1台
FT-ONEに対する反響は大きく、スポーツリプレイでのスーパースロー映像の利用など、活躍の場は大きく広がった。利用用途の拡大に伴い、FT-ONE自体も進化を続ける。自社開発のセンサをさらに改良し、暗部ノイズを大幅に低減。2/3"バヨネットマウントレンズを使用しても美しい映像を撮影することが可能となった。また、カメラヘッドと本体を分離し、カメラ部分の小型化を実現するとともに、収録部を本体側に移したことで、映像再生中でもカメラヘッドの移動が可能となり、現場での利便性がさらに向上した。
世界初となる4K高速度カメラの開発
VFC-7000の開発が一段落し、次期製品への検討を始める際に、映画製作でも使用可能な高画質な4K対応高速度カメラを開発しよう、との想いから開発がスタートした。センサの読み出し範囲を変更することにより高速度撮影を可能にする技術は敢えて採用せずに、フルフレームでの高速撮影スペックにこだわった。ただ、世界に先駆けての取り組みのため、この時点で条件を満たすセンサ自体が世の中に存在せず、センサの開発という朋栄として新たなチャレンジからのスタートとなった。センサ開発のほか、冷却処理、高速記録メモリ、大容量SSDカートリッジ、RAWデータのリアルタイムデコード処理によるQFHDビデオ出力、12軸カラーコレクション、4K同時録画/再生など、様々な最新技術をひとつの筐体内に詰め込むため、昼夜を問わず開発に没頭。結果として、異例の短期間でプロトタイプを完成させることができた。
スポーツイベントにも使えるHD高速度カメラ
産業分野での変遷と同様、放送分野においても既存の高速度カメラは非常に高価で、国際的なスポーツイベント等での利用に限られてしまっていた。VFCシリーズとして掲げる「高速度撮影を身近に」をコンセプトとして、HD解像度で低価格かつ簡単操作の高速度カメラを目指して開発。特にライブ中継での活用を想定し、スロー再生中でも次の撮影を可能にすべく、高速度カメラとしては画期的な同時録画/再生機能を搭載した。フルフレームで毎秒700コマでの高速撮影が可能。
狭小空間での高速度撮影ニーズに向けて
一体型カメラとして開発を続けて来たが、狭小空間への活用を目指し、カメラヘッドを分離できるモデルとして開発。カメラヘッドがとにかく小さいことが特徴。最大4台のカメラを同時接続可能。撮影速度はVFC-1000と同様のフルフレームで毎秒250コマ、最高速度は8000コマ。
コンセプトは「高速度撮影を身近に」
高速度カメラは、既にいくつかの商品が先行して発売されていたが、どれも高価で簡単に購入できるものではなかった。しかし、高速度カメラを使うことで普段は見ることのできない事象を確認でき、生産効率の向上、不具合解析、研究開発などに大きく貢献することは明らかだった。そこで朋栄は、従来まで購入することが出来なかったユーザでも気軽に使用できるよう、最先端の高速度撮影コマ数を追究するのではなく、応用範囲が広い撮影コマ数をカバーしつつ、カメラの性能向上と低価格化をコンセプトに掲げ製品開発を行った。簡単操作かつ低価格を実現するため、カメラヘッドと本体を一体型とした。また、センサの読み出し範囲を変更することにより高速度撮影を実現。フルフレームで毎秒90コマ、最高速度は毎秒300秒の高速撮影を可能とした。撮影時にRAWデータとサムネイルをセットで記録する機能は、今では当たり前だが当時としては画期的だった。