簡単アーカイブからはじめる素材活用
LTOサーバLTS-70/LTS-80/LTS-90に素材ファイル管理ソフトLTS-MAMを組み合わせることにより実現するアーカイブシステム
素材ファイル管理ソフトLTS-MAMは、LTOサーバLTS-70/LTS-80/LTS-90に搭載するオプションソフトウェアです。ネットワーク上のPC/MacのWEBブラウザ*1を使い、直感インターフェースの画面を使った素材ファイルの登録・検索・再利用・管理ができ、フォルダ単位のアーカイブも可能です。映像素材や完パケ番組、ノンリニア編集ソフトウェアのプロジェクファイルなどの大掛かりなアーカイブシステムを導入するには時期尚早と考える方も、ご自身の部門や担当プロジェクトなど、身近な素材ファイルの整理からはじめてみませんか?
- 1 IE 10、Google Chrome、Safari
主な特長
ストレージとLTOテープ間でのアーカイブ/リトリーブ
LAN上の共有ストレージとLTS-70/LTS-80/LTS-90にマウントしたLTOテープの間で、アーカイブ*2/リトリーブが可能です。ノンリニア編集の素材や完パケのシームレスな保管/再利用を実現します。
- 2 オプションソフトが対応したビデオファイルの場合、オプションソフトを使ってプロキシビデオを自動生成できます。
素材管理
ビデオアーカイブレコーダLTRシリーズで記録済みのLTOテープは、LTS-70/LTS-80/LTS-90にマウントするだけで自動的にLTS-MAMのデータベースに登録されます。登録の際には、サムネイルやMP4プロキシビデオ、メタデータなどの情報がLTS-70/LTS-80/LTS-90のHDD上にあるLTS-MAMデータベースに保存されるため、LTS-70/LTS-80/LTS-90にテープがマウントされていない状態でもコンテンツの検索、プレビューが可能です。さらに、プロキシビデオ格納用NASの増設にも対応しています。
検索/プレビュー
WEBブラウザを使ってLTS-MAMにアクセスし、サムネイルとメタデータ付きで素材ファイルを一覧できます。メタデータを活用した検索機能で絞り込まれた素材リストの中から目的の素材をクリックすれば、プロキシビデオをプレビューし映像内容を確認でき、またそれがどのLTOテープに保存されているのか、そのテープはマウントされているかどうか、どの棚に保管されているのか、といった情報まで表示することができます。
パーシャルリトリーブ/バッチリトリーブ機能
目的の素材ファイルを見つけたところで、内容を確認しながらIN点・OUT点をタイムコード*3で指定(ブックマーク)することにより、指定箇所だけを抽出することが可能です(パーシャルリトリーブ機能)。ブックマークはひとつの素材ファイルに対して複数指定することが可能です。ブックマークを付け終えたら、取り出したい素材ファイルを選択するだけで、各ファイルの指定箇所だけを連続して一度にリトリーブすることも可能です(バッチリトリーブ機能)。
- 3 タイムコードは連続しているものとして動作します。
LTOオートローダーとの接続
LTS-MAMはIBM製LTOオートローダーTS4300との連携機能をサポートします。通常LTOオートローダーの導入には制御PCやコントロールのための仕組みが必要となりますが、オプションのプラグインソフトLTS-TSCを追加すれば、LTS-70/LTS-80/LTS-90とLTOオートローダーをSASケーブル接続*4するだけで、LTOオートローダーシステムの構築が実現します。
- 4 接続は1台までサポート
LTOテープに書き込んだファイルの照合機能*5
アーカイブ後、LTOテープに書き込んだファイルのハッシュ値を計算し、元ファイルと比較する照合機能を実装しました。
- 5 LTS-MAM管理ツールで有効/無効の切り替えを行います。照合機能の有効時は1ファイル書き込む度にLTOテープの読み込みを行うため、書き込み速度は遅くなります。
拡張性を備えたアーカイブシステム
アーカイブ運用が進み、システム規模が拡大・発展するに従い、最適なソリューションをお選びいただけます。クラウド対応素材管理/制作管理ファイルベーストータルソリューションMediaConcierge®ローカル版/クラウド版との連携により、グループ会社や系列局・提携局との素材管理が可能です。WEBベースでのシンプルかつ直感的な操作性、SNSライクな情報共有やグループ管理を実現し、自由度の高い管理方法と操作性を実現します。
LTOオートローダー・テープ棚の一括管理
棚管理からはじまったアーカイブは、LTOオートローダーを利用したシステムへ簡単にステップアップできます。必要な準備はLTS-70/LTS-80とLTOオートローダーをSASケーブル接続することだけです。これにより、LTOオートローダー内にあるテープの素材ファイル管理はもちろん、LTOオートローダーに入りきらないテープの棚管理も可能です。
MediaConcierge®への移行
シンプルなLTS-MAMシステムは、小規模なアーカイブ運用では圧倒的なパフォーマンスを発揮する一方、大規模な素材ファイル管理、アーカイブ運用には適さない面もあります。アーカイブ運用が進み、システム規模が拡大・発展した際には、蓄積したデータベースやメタデータなどを、朋栄のファイルベーストータルソリューションMediaConcierge®へ安心・安全に移行することも可能です。詳細はご相談ください。