2系統入力でVANCデータを重畳
3G/HD-SDI 補助データパケットを利用したデータ伝送装置。2系統入力でVANCデータを重畳可能。GPS 位置情報、距離計測情報、カメラ情報などシリアルポートで受信できる様々なデータを 3G/HD-SDI 補助データ領域に重畳して出力する機能(Tx 機能)と、3G/HD-SDI 入力から補助データパケットを分離して、シリアルポートから送信する機能(Rx 機能)を搭載。
VANCモデム運用例
- バーチャルシステムの雲台・レンズセンサのデータを映像と共に伝送
- 中継において番組に関連する資料などを映像に重畳させて伝送
- 専用アプリケーションと組み合わせたファイル伝送
主な特長
ANC MODEM Tx機能
BTA S-005BおよびSTD-B6で規定されたSDIデータ補助領域に、シリアルポートから受信したデータをARIB TR-B22またはTR-B23で定義された補助データパケットとして重畳。3G/HD-SDI 2系統に対応。
ANC MODEM Rx機能
SDI入力の補助データパケットから取り出したデータはシリアルポートから出力。データ転送で使用した補助データパケットをダミーパケットに置き換えた後、SDI出力。3G/HD-SDI 2系統に対応。
Tx/Rx切り替え
本体操作によりTx(送信装置)/Rx(受信装置)を切り替えて使用可能。
重畳パケット選択機能
重畳する補助データパケットのDID/S-DID値、パケット重畳ライン、およびパケット位置は自由に設定可能。
入出力シリアルポート1系統で2回線まで対応
2系統のSDIはそれぞれ最大2回線のシリアルデータを同時に伝送可能。
マルチブロック機能
1回線分を複数ブロックとしてパケット化することで高速ボーレートに対応。
通過パケット確認
テストモードで通過パケットの確認ができるため、VTRや伝送路などで使用可能なパケット位置を確認可能。
3G/HD対応
3G-SDI(1080/59p Level-A/Level-B)およびHD-SDI(1080/59.94i)に対応。
ステータスLED
SDI入力やシリアルポート送受信データの状態を前面LEDで確認可能。
送受信状態表示ディスプレイ
送受信を行うパケットやラインの状態を表示。メニューモードでは設定内容の表示や変更が可能。
SDI信号パススルー機能
電源断時は、SDI出力のうち1系統にSDI入力信号をそのまま出力。
従来モデルとの互換性
災害時データ転送
災害発生時、FAXなど他の通信手段が使用できなくなった場合、ドキュメントファイルなどを映像回線経由で伝送。代替通信手段として活用可能。