FRC-8000はHD/SD対応のマルチフォーマットフレームレートコンバータです。全世界で高い評価を頂いている動き補正機能搭載HDフレームレートコンバータFRC-7000をベースとし、より高機能、高画質を実現しました。新たに開発した画像処理基板により、HDフォーマットの変換だけでなく、 SDフォーマットの変換にも対応。更にはアップコンバータ、ダウンコンバータ、クロスコンバータ機能も搭載。多様なフォーマット変換を実現しました。
HD/SDマルチフォーマット対応
HD-SDIおよびSD-SDI入出力を搭載、1080/59.94i, 1080/50i, 720/59.94p, 720/50p, 525/60, 625/50をはじめとする様々なフォーマットの入力、フレームレート変換をサポートします。
アップ/ダウン/クロスコンバータ搭載
アップ/ダウン/クロスコンバータを標準搭載、フレームレートの変換だけでなく、SD からHD へのアップコンバート、HD からSD へのダウンコンバート、更には1080i と720p のクロスコンバートをFRC-8000 だけで実現します。
動き補正処理によるフレームレート変換
単純なフレームレート変換を行うリニア変換器の場合、動きのある物体に対する適切な変換が難しいことが課題でしたが、朋栄のFRC シリーズは、長年培った画像処理技術により、動きベクトルを用いた動き補正処理を実現。物体の動きベクトル量を検出し、前後のフレームにおける物体のベクトル変化量から内挿するフレームの物体の動きを生成することで、ジャダー(動きのがくつき)の少ないフレームレート変換を実現しました。
シーンカット検出機能
フレームレート変換の際にもうひとつ問題となるのがシーンの変わり目の処理です。前後のフレームから内挿するフレームを生成する性質上、シーンの変わり目は前後のシーンを合成したような映像となってしまい、適正な画像が得られません。FRC-8000 は、シーンカット検出機能を搭載。シーンの変わり目を自動的に検出し、前後のフレームで相関のないカットでは動き補正処理を行わずに、フレームレート変換を行います。
ゲンロック
フレームレート変換における映像・音声信号は、内部同期または外部から供給される同期信号に同期して出力されます。同期信号の入力端子は独立して2 系統を搭載、3 値シンクおよびBBのいずれも入力可能です。
プログレッシブフォーマット対応
動き推定/補正能力の向上により、1080/23.98PsF から 1080/59.94i への変換など、少ないコマ数から多いコマ数への変換においても、動きのなめらかな変換が可能になりました。(オプション)
テキスト領域自動検出/手動設定機能
映像内のロールテロップを自動検出し、文字としての表現を崩さずに最適な変換が可能です。また、静止テロップ(日付/時刻/番組タイトル/ロゴマーク等)は手動設定で領域指定することにより、その部分のみ動き補正処理を行わずに処理することが可能です。
プロセスアンプ
変換後の映像に対し、プロセスコントロールが可能です。ビデオレベル、クロマレベル、クロマ位相、セットアップレベル、各種クリップの調整により、最適な映像送出が行えます。
エンベデッドオーディオ対応
48kHz、24bit エンベデッドオーディオ信号8チャネルに対応 (オプション追加時 最大16チャネル)。映像処理に合わせたディレイ機能も装備しています。ビデオ/オーディオ間位相差のない調整が可能です。(非同期エンベデッドオーディオへの対応時期はお問い合わせください。)
AES/EBUデジタルオーディオ対応
48kHz、24bit エンベデッドオーディオ信号8 オプションのFRC-80DA またはFRC-80DA16 を搭載することにより、非同期/ 同期デジタルオーディオ信号の入力が可能です。サンプルレート変換・個別遅延調整機能、リマップ機能と組み合わせて、柔軟なオーディオシステムの構築が可能です。
Dolby E 2系統のエンコード/デコードに対応
オプションのFRC-80DA 上に、Dolby E エンコーダカードFRC-70DE-E および Dolby デコーダカード FRC-70D-D を各1 枚実装可能。FRC-80DA16 上にはそれぞれ2 枚の実装が可能なため、2 系統の Dolby E データのエンコード、デコードが可能。マルチチャネルオーディオ変換をFRC-8000 だけでサポートします。
Dolby E、AC-3 対応
FRC-80DA16 オプションにFRC-70D-D ならびにFRC-70DE-E を追加することで、Dolby E データのデコード/エンコードとAC-3 デコードがFRC-8000 一台で可能になります。また、FRC-80DA16 には入出力信号に同期したBB 出力端子を装備。外部 Dolby E/AC-3 機器へ同期信号を供給することも可能です。これにより、すでにDolby E デコーダ/エンコーダ機器をお持ちの場合でも、レート変換の際に複雑になりがちな Dolby E システムの構築を大幅に簡略化することができます。
オプション
FRC-80PSFC:1080p/PsFフォーマット追加、タイムコード対応
拡張フォーマットオプションの追加で各種フレームレートの変換にも対応可能。デジタルシネマ分野で多く採用されている1080/24Pフォーマットから放送フォーマットである1080/59.94i への変換はもちろん、プログレッシブとインターレースの違いを問わず各種フレームレート間での相互変換を実現。
FRC-80FP:フロントコントロールパネル
標準のフロントパネルに置き換えて搭載可能なコントロールパネル。
タッチパネル式大型液晶パネルと各種ダイレクトボタンを搭載し、フォーマットの選択や複雑になりがちなオーディオ処理、ディレイ処理などを視覚的にわかりやすく表示することが可能です。
- チルト機構を搭載し、操作面の角度調整が可能
- 5.7 インチタッチパネル液晶を搭載
- ユーザショートカットボタンを搭載。使用頻度の高い機能を登録することで、ワンタッチでアクセスが可能
FRC-80SO:サイマル出力追加
HD およびSD の同時出力を追加するオプション。HD 出力の場合に利用可能です。通常出力2 系統(分配出力)のほかに、SD またはHDクロスコンバートされた出力2系統(分配出力)が追加されます。
- 対応フォーマット:1080/60i, 1080/59.94i, 1080/50i, 720/60p, 720/59.94p, 720/50p, 525/60, 625/50(ここに記載のフォーマット以外を出力フォーマットとして設定した場合、サイマル出力することができません)
- 設定可能アスペクト:Squeeze, 16:9, 14:9, 13:9, 4:3(SD出力選択の場合)
- SD 出力を選択した場合、サイマル出力は出来ません。
- 本オプション実装時には入力側ケーブル長を100m以内(5CFB相当)でご使用下さい。
FRC-80RU:リモートコントロールユニット
FRC-8000 で利用可能なリモートコントロールユニット

- FRC-8000 の各種パラメータの設定変更が可能
- FRC-8000 の1〜4 までのイベント保存および呼び出し
- 1台のリモートコントロールユニットで最大4台のFRC-8000をコントロール
FRC-80DA:デジタルオーディオマルチプレクサ/デマルチプレクサ
FRC-8000に追加するオーディオ拡張カード。最大8チャネルのオーディオ信号に対応
- AES/EBU 4 系統 (8ch) 入出力対応:多チャネルオーディオ機器との接続にも対応
- ステレオ4系統の個別遅延調整機能を装備
- Dolby 信号を含む入出力の自動アサイン機能、遅延量自動調整機能を装備
- オーディオチャネルのリマップ機能
- 入出力SDI 信号に同期したBB 出力端子を装備。外部へ同期信号を供給することも可能なため、すでにDolby E 機器がシステム内に存在する場合にも、従来のフレームレート変換の際は複雑だったDolby E システムの構築を大幅に簡略化することが可能
FRC-80DA16:デジタルオーディオマルチプレクサ/デマルチプレクサ
FRC-8000に追加するオーディオ拡張カード。最大16チャネルのオーディオ信号に対応
- AES/EBU 8系統 (16ch) 入出力対応:HDCAM-SR など、多チャンネルオーディオ機器との接続にも対応
- ステレオ8系統の個別遅延調整機能を装備
- エンベデッドオーディオ入出力対応数を16chに拡張
- その他機能はFRC-80DAと同様
FRC-70D-D:Dolby E/AC-3 デコーダ
FRC-80DA またはFRC-80DA16 に実装可能なDolby E および AC-3 デコーダカード。入力されたDolby E または AC-3 信号をAES/EBUとして出力またはHD-SDI信号にエンベッドすることが可能
FRC-70DE-E:Dolby E エンコーダ
FRC-80DAまたはFRC-80DA16に実装可能なDolby Eエンコーダカー ド。HD-SDI信号にエンベッドされたオーディオ信号またはAES/EBU入力信号をDolby E 信号として出力することが可能
FRC-80WEB:WEBブラウザ制御
PC のインターネットブラウザ上からFRC-8000 のリモート制御とステータス監視を可能にするインターフェースカード

- FRC-8000の専用スロットに実装可能
- FRC-8000の各種パラメータの設定変更が可能
- FRC-8000の1〜4までのイベント保存と呼び出しのコントロール
- インストール不要:リモート制御、ステータス監視にはインターネットブラウザを利用するため、特別なソフトのインストールは必要ありません




