活用事例

DejeroがNBA 2K Leagueシーズン3の大規模リモート制作への移行を支援

コロナ禍で、eスポーツ プロリーグが北米27拠点を結んでeスポーツ試合をリモート制作

2020年8月28日
株式会社朋栄
東京都渋谷区恵比寿3-8-1

株式会社朋栄(代表取締役社長:清原克明、本社:東京都渋谷区)は、が国内総販売代理店として活動しているDejero Labs Inc.(カナダ オンタリオ州ウォータールー、www.dejero.com)は、カナダの制作代理店Defacto Entertainmentとカナダの設備提供制作会社Dome Productionsの依頼により、eスポーツ プロリーグであるNBA 2K Leagueにさまざまなリモート接続機器を提供しました。NBA 2K Leagueは、新しいマンハッタンのスタジオで23チームが同時に試合をするシーズン3を行う予定でしたが、コロナ禍により集まって試合をすることが不可能になりました。今回、Dejeroが支援することにより、シーズン3の制作全体を、スタジオ制作から全北米での大規模なリモートゲームプレイ制作へと移行させました。

トロントのDome Productionsのコントロールルームでは、北米23都市でプレーするNBA 2KチームのライブフィードをDejero WayPointで受信しています。
<写真提供>
Defacto Entertainment and the NBA 2K League

前シーズンのNBA 2K Leagueは、ニューヨークのロングアイランドにあるNBA 2K Leagueスタジオの中央ステージで、終日、6チームが試合をしていました。YouTubeや、Amazonが所有する各種eスポーツを含むゲームプラットフォームTwitchなどの複数のデジタルプラットフォームと、ESPNなどの番組枠で放送されました。

Dome Productionsは、パンデミック発生時に、この制作をリモート制作にすばやく移行する方法の検討を始めました。今回の取り組みについて、Dome Productionsのクライアントソリューション担当シニアアカウントマネージャーのクリス・ミッチェル氏は、次のように話しました。
「待望のシーズン3は、リーグの新拠点である私たちの新しいマンハッタンのスタジオからスタートする予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴うニューヨークのシャットダウンでスタジオは突然閉鎖することになりました。Defacto Entertainmentと協力し、制作と伝送のパイプライン全体を、米国とカナダの27都市からライブビデオフィードを組み合わせるリモート制作に移行するためのソリューションを探しました。チームが息つく暇もなく革新的なことに取り組んでくれたこと、Dejeroという素晴らしい機材メーカーに出会えたことを本当に嬉しく思います」

試合中の各プレーヤーの動きは、遠隔地にいるNBA 2K Leagueのゲーム管理者によりライブビデオでモニタリングされ、リアルタイムで直接プレーヤーの声を聞いたり、コミュニケーションしたりすることもできます。NBA 2K Leagueは、各試合からベストな3試合が放送されており、リアルタイムにゲームを切り替えることで、ファンがリーグの最もエキサイティングな瞬間を体験する機会を増やしています。

ゲームはTwitchでライブ配信されるだけでなく、米国のESPNやカナダのSportsNetなどのスポーツ系放送局でも放送しています。スポーツ系放送局は、通常のスポーツイベント開催中は、eスポーツではなく本来のスポーツ番組を放送しています。この新しい制作環境の利点は、一度に複数の試合を組み合わせてライブ制作するため、注目されやすく視聴率を上げられることです。これは、1つのスタジオ制作では不可能でした。

Dejeroソリューションのバックボーンである特許取得済みのSmart Blending Technologyは、さまざまな有線/無線IP接続を同時に使用して仮想的なネットワークを形成し、接続パスの信頼性を高め、利用地域を拡大し、より広い帯域幅を提供します。今回、Dejeroは、チームが自宅から使用する汎用ネットワークによるセキュリティーの課題を回避し、さまざまな場所におけるピーク時の帯域幅変動に対応するため、Dome ProductionsにモバイルトランスミッターEnGoとラックマウント型エンコーダー/トランスミッターPathWayを提供しました。

混雑の可能性があるローカルネットワークに、必要な信号を提供する低遅延ビデオ伝送ソリューションは、北米全体の競技チームに配布されるプラグ&プレイで使用できるキットの基幹となっています。Dome productionsは現場に信頼性の高い接続を提供でき、プレーヤーが自宅に設置したエンコーダー/トランスミッターを、技術サポートチームがリモートで設定します。さらに、2020年8月末のシーズン終了まで各地の接続状況は、オペレーターにより毎日チェックされています。

Dome Productionsのコントロールルームはカナダのトロントにあり、Dejero WayPointレシーバーで23都市でプレーするチームからの多数のライブフィードを受信し、それらを組み合わせて配信しています。また、それぞれのDejero機器にリモートアクセスして、ビットレートや遅延などのパラメーターもチェックしています。ライブフィードは、23都市の試合に加え、米国のシカゴとノースカロライナから、2人のキャスターによるゲームのライブ解説があります。さらに、Defacto Entertainmentが、バンクーバーのオフィスからリアルタイムで放送のプロデュースとディレクションを行います。低遅延のリターンビデオサーバーDejero CuePointにより、シカゴとノースカロライナにいるキャスターは、タイムラグなくライブフィードにコメントできます。

Dome Productionsで配信と新規技術を担当するブライアン・カール(Brian Carr)氏は、8月19日にプレーオフが始まり、8月29日に決勝が行われる2020年のNBA 2K Leagueシーズン3の制作について満足していると話しました。
「誰もがワクワクするシーズンを始めようとしているときの新型コロナ禍にあって、私たちはNBA 2Kの視聴者を存続させたいと考えました。Dejeroによって、システム全体をネットワーク化し、すべてのローカル市場をリモートで接続して、低遅延のゲームプレイと制作価値を生み出すことができました。私たちが直面した課題にも関わらず、これまでのところシーズン3は非常に成功しています」

Dejero Labs Inc.について
Dejero Labs Inc.社は、カナダのオンタリオ州ウォータールーに本拠を置き、放送品質のビデオ伝送と高帯域幅のインターネット接続を提供していることで信頼されています。Dejero社は、グローバルなパートナーと協力しながら、今日の組織の成功に不可欠な稼働時間と帯域幅をもつ機器、ソフトウェア、接続サービス、クラウドサービス、サポートを提供しています。
www.dejero.com

Dome Productionsについて
カナダのDome Productionsは、北米を代表する設備提供制作会社の1社。モバイル制作設備、送信サービス、スタジオ設備、フルターンキーのホスト放送サービスを提供。Domeは、主要な放送局、リーグ、チーム、権利保有者、制作会社、政府関係者、その他のコンテンツ制作者の全てと協力してきました。主要な国際スポーツイベントで、OBS、HBS、他の多くの国際/国内の権利所有者と放送局に、ホスト放送の制作、エンジニアリング、伝送サービスを提供し、カナダ政府には国際的に有名な注目度の高い政府イベントを数多く提供しています。
domeproductions.com

Defacto Entertainmentについて
Defacto Entertainmentは、エンターテインメント、スポーツ、体験型ストーリーテリングを専門とする制作代理店です。バンクーバーとサンディエゴを拠点とし、Red Bull、AT&T、Pepsi、NBA、NFL、NHLなど、北米と世界中のクライアント向けに、数多くの番組制作をしています。NBA 2K Leagueと連携して、シーズン当初から、エンターテインメント、制作、放送サービスを提供する代理店を務めています。
www.thedefacto.com

NBA 2K Leagueについて
NBAとTake-Two Interactiveの合弁会社であるNBA 2K Leagueは、世界最高のNBA選手2000人をフィーチャーしたeスポーツ プロリーグで、米国プロスポーツリーグが運営する最初の公式eスポーツリーグです。NBA 2K20コンテンツは、YouTubeで18億回近く再生され、Twitchの何百ものチャンネルで4800万時間以上視聴されています。中国のNBA 2Kオンラインは、登録ユーザー数が4800万人を超え、中国でナンバーワンのPCオンラインスポーツゲームであり続けています。
2kleague.nba.com

製品に関するお問い合せ

株式会社朋栄 国内営業本部
TEL:03-3446-3121 FAX:03-3446-4451

お問い合わせフォームはこちら